南島変爺

南島変爺

2026.05.30
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カテゴリ: シニア日記
ある時、父が空を見上げ、今日はハトッシ(方言魚名)が大量に捕れる日だと、漁へ出かけ、間違いなく、言った通りの魚種を捕って来るのを目撃。
陸に居ながら、何で海中の魚の事が分かるのだろうか?
不思議に思い聞くと、風で感じるとの返事。
魚の臭いがする訳でもなく、どうしてだろう?
再度尋ねると、海から吹いて来る風の温度で、北上する黒潮の水温を体感。
近海を、どの魚種が回遊して行くのか、当てるとのことである。
小さな島少年たちはいろいろ実験をしたくなります。
私、ひかるは魚のヒレに切れ目を入れた場合、まともに泳げるか実験。
必死に、尾ビレで舵を取るにも、ほろ酔いチドリ泳ぎ。
残酷な事をしてしまった、と後悔させられました。
子供の頃、島の収入源は、黒糖生産で、サトウキビはネズミの格好の餌でした。
ハブは、脱皮をするので、皮を見ると、どれくらいの大きさか。
ハブの棲家がどの近辺かは、子供同士の情報交換で察知できます。
しかしハブは、かなりの行動範囲を持っているので、常に心の準備が必要。
ハブに噛まれた人を数多く見、ひかるも噛まれる直前の危険な目に何度か遭い、毒の猛威は、嫌という程知り尽くしていました。
噛み所によっては、命に関わります。
ひかるはハブの猛毒、何かの薬になるのでは、子ハブを一升瓶に入れ飼いはじめました。
猛毒を皮膚に塗ると毛が生える、毛生え薬になるのではとの考え。
母に見つかりしこたま怒られました。
ハブに三度も噛まれており、すぐ潰せとのこと。
もとの棲家へ戻すと再度激怒、ハブは必ず育ったわが家へくる、なぜつぶさなかった、と。
八年後両親が他界後、島人が我が家の管理中、冷蔵庫の裏に大きなハブがいた。
噛まれる直前だったとのこと。
迷信だと思っていた母の言葉「ハブは必ず我が家へ戻ってくる」執念深いハブを思い出した。





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最終更新日  2026.05.30 14:36:50
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