sun♪sun♪sunny♪

1年生の授業・算数(2004,10)



お題は『駐車場に車が8台止まっていました。後から3台来ました。全部で何台になるでしょう?』

『8+3=11』という繰上りの計算。

確か、公立小学校に通う友達の1年生の子どもの宿題を見せてもらったら、2週間位前の宿題で、すでに繰り上がり計算の問題がたくさん出てました・・・・

何事も途中過程を大切にするうちの学校。たった一代の問題に1時間かけるんですよ!

でもこれがすばらしいの。

『どんな式が考えられるかな??』


ということを子供達に問いかけた先生。大人の考えからはとても出てこないような意見がとびかいます。

『え~??絶対こっちの子の意見の方がわかりやすいのになあ・・・・』


なんて思ってみているのに、子供達ば別の考え方の子(実はジャスミンの意見だったのですが・・)の方が分かりやすいって言うんです。理由まで言うんですよね。

毎回感心するのが、子供達、積極的に自分の意見を発表します。間違ってるとか人と違うとか、そういうの関係なし。『自分の意見はこうです!』ってう姿勢で発表するんですよね。

しかも、先生も『これってちょっと違うんじゃあない??』なんてこと、一言もいわずに、『あ~、そうかそうか。Aくんはこう考えたんやね。他に意見ある人~。これと違うやり方でやった人~?』みたいな感じで、意見が出なくなるまで徹底的に子供達に意見を言わせるんです。

で、その中から、子供達が自分たち自身で応えを見つけられアドバイスを投げかけてくれるんですよね。

今回の繰り上がり計算では、ジャスが言った意見に賛成した子がたくさんいたのですが、実際はもっといい考え方があったんです。そうして、それを子供達が気づき始めた時、先生はすかさずジャスミンを指名して『どれが一番わかりやすいと思いますか?』って聞いてくれたんですよね。

それでジャスは『kさんのやり方が分かりやすいと思います。』ということで、自分の意見を否定することなく、Kさんのやり方がいいと素直に認めることができたんです。


この持っていき方はほんと拍手もんでした。ベテラン先生だということもあって、毎回感心する部分がたくさんあるんですよね。

すべての子を否定せず、まず受け入れてから『気づかせる』こと、なかなかできないと思います。

繰上りの計算、『これはこうしてこうします。』って教えれば簡単なんですよね。

いや~、公立に行ってる兄弟のいるお母さんも、『いやなかなか普通ここまで時間かけないわよ~。』と感心されてました。

あくまでも、子供達自身に考えさせ、自分で意見を言わせて気づかせるやり方なんだなあ・・・・ってあらためて思いました。

こういうやり方って、きっと子供達も単にやり方を『覚える』だけでなく、『理解する』っていうことに繋がるんでしょうね。そりゃ
あ、公立よりも進むのに時間もかかるはずですよね。

ですから進学するなら(私学に)、早くから塾に行かせないと・・・と言われるのがようやく理解できるようになってきました。私学って学校の授業では習ってない様な問題が入試には出るんですものね。

それでも小学生の間は、『理解する』『考えること』をメインに進めてもらえたら十分だなあと思います。







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