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「ああ、埋立地でひとつの島が出来てるわけなんだが、この島そのものが加賀重工の敷地だ」

 やはり会社の敷地内にはいったからなんだろうか? お父さんの運転がなんとなくおとなしくなったような気がする。うんうん、安全運転は大事です。

「じゃあ、ここに居る人って基本的にはみんな加賀重工の人なんだ」

 もうすぐ目的地である研究所に到着するということが徐々に実感されてきたワタシの口調も、ちょっと緊張している。出るものはもう出ているはずなのに、なんだかまたトイレに行きたくなったきちゃったかも。

「まあ、基本的にはそうだが、道路は私道ではなくて公道だから、まったく部外者が居ないというわけでもないぞ。ここは四方を海に囲まれている埋立地だから朝夕は釣り人が結構集ってきているぞ。ほら、あそこ……。クーラーボックスを車に積み込もうとしている人がいるだろ」

 運転しながらアゴをつかって左前方を指し示すお父さん。見ると確かにそんな雰囲気の人が居る。でもこんな工場ばかりが立っている埋立地でも魚釣りなんて出来るんだ。もっと自然がいっぱいのところに行かないと釣りなんて出来ないと思ってたけど違うんだね。

「うれしそうにしているけど、大きな魚でも釣れたのかな?」

 後方に流れていく釣り人の姿を見ながら、ワタシはお父さんにたずねた。人間の男の子だったときのワタシは野菜作りには興味があったけど、釣りにはぜんぜん興味が無かったからねえ。分からないんだよね。

「ああ、運がよければメートル級のシーバス、つまりスズキが釣れることもあるんだぞ。……今じゃ無理かもしれないけど、幹也とは一度いっしょに釣りに行きたかったな」



「……ごめんなさい。妖精なんかになっちゃって」

 うつむいてしまうしかないワタシは、聞こえるかどうか分からないような小さな声でそう言うのがやっとだった。胸の奥に穴が空いたみたいに苦しいのは何故? しっかりしろワタシっ! 妖精少女としてがんばって生きていくって決めたじゃないのっ!!





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Last updated  Apr 17, 2004 02:11:26 PM
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