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第2章 目覚め、そして変身?


「アサダゾ! オキロ! アサダゾ! オキロ! ……」
 目覚まし時計が、電子音声で朝の起床時間が来たことを告げる。情け容赦ない大音量で喚き続ける目覚まし時計に負けて、布団の中で克哉は目を覚ました。
「うっ、うーーん。もう、朝か……」
 まだ完全には目覚めていない頭で『目覚ましを止めなければ……』と思った克哉は、布団をかぶったまま右手だけを出すと、手探りで目覚ましを止めた。
「オハヨウ! キョウモガンバルゾ!」
 スイッチを押された目覚まし時計は、最後の一言を言って沈黙した。一方、克哉はというと、そのまま右手を目覚まし時計の上に乗せたまま、動きが止まってしまっていた。それというのも昨夜の夢のことが思い出されてきたからだった。
(……昨日見た夢……。世界の結晶化と崩壊のビジョン……。アレって本当のことだったのかな? それともやっぱり単なる夢だったのかな……?)
 しばらく考えていた克哉だったが、記憶が混乱しているため昨日のことが夢だったのか、それとも現実のことだったのかが判然としない。それというのも克哉の別人格である奈里佳の魔法によって強制的に眠らされたことが影響しているのだが、まだ克哉はそのことを思い出していない。

 考えがまとまった克哉は布団から起きあがった。畳の上に敷かれた布団の上にはクルルが丸くなって寝ている。まるで猫のような格好をしているが、これでも未来にある魔法の国、ネビルからやってきた魔法生物(?)であるのだった。
「おはよう。クルル。ねえ、昨日のことなんだけど……」
 クルルの姿を目にした克哉は、昨晩の出来事が夢だったのか現実のことだったのかを聞こうとして、クルルに呼びかけた。ついでにクルルの背中に手を当ててゆすってみる。
「ZZZzzz……」
 しかしクルルは目を覚ます気配がない。
「クルルってば! ねえ、起きてよ!」
 クルルを起こそうと、克哉は大声で呼んでみた。手でゆするだけではなく、ちょっと頭を叩いてもみたが、クルルはいっこうに起きる気配がない。
「もうっ、しょうがないなあ、昨日のあれ、世界の結晶化と崩壊のビジョンのことをもっと詳しく聞きたかったのに……」
 どうやっても起きそうにないことを確認すると、クルルを起こすことをあきらめた克哉は、パジャマ姿のままトイレに行くことにした。もよおしてきていたということもあるのだが、それ以外にも元気な男の子なら誰でも朝起きたときに経験するアレ、あの状態を元に戻す為ということもあった。うん、元気なことは良いことだ。
 ちなみに今、克哉が来ているパジャマは、黄色や赤を主体としたデザインだ。母親の弓子いわく、こういう暖色系の色を使ったパジャマのほうが、ぐっすりと眠れるし健康にも良いらしいということだ。本当かどうかはしらないが、母親がそう思っている限り、克哉が着るパジャマは男の子が着るにはちょっと可愛らしすぎるデザインのものが多くなるのは、いたしかたないと言える。
 クルルのことはとりあえず放っておいて、克哉は自分の部屋の外に出た。一人っ子である克哉は、小さな頃から今に至るまで、個室を与えられているのだ。

「とうさん、おはよう」
 部屋から出た克哉は、既に出勤しようとしている父親、範彦(のりひこ)に挨拶をした。
「おはよう。ようやく起きてきたな。昨日も大変だったらしいな。町中の人がお嫁さんになったとテレビで言ってたけれど、やっぱり克哉もお嫁さんになっちゃったのか?」
 玄関のドアに伸ばしかけていた手を止めると、範彦はこれまた興味津々の顔つきで克哉に質問をした。
「えっ、う、うん。やっぱり……、みんなと同じで、お嫁さんに……、なっちゃった」

「ほほう、そんなに恥ずかしがらなくても良いじゃないか。今回もみんなで変身したんだろ?」
 克哉が言いよどんだのは、恥ずかしさの為だと誤解した範彦は、うりうりと克哉のことを肘でつつきだした。まったく明るい父親である。
「違うよ、そんなんじゃないってば……」
 言葉とは裏腹に、とても恥ずかしそうな雰囲気の克哉である。父親にからかわれること自体が恥ずかしいのだった。
「しかし、なんだな。今回も例によって写真の一枚もないんだろ……。まったくもったいない。……そうだ! 克哉にデジカメを買ってきてやるから、今度変身したら、しっかりとそれで写真を撮っておきなさい。よしよし、そうしよう♪」
 ひとり納得して、とても楽しそうな範彦。もしかするとここ中津木町とその周辺の各家庭で同じような光景が展開されているかも知れないと想像して、克哉はくらりとめまいがしてくるような気がしたのだった。
「あなた、早くしないと遅刻しますよ」
 玄関での会話を聞いて、台所から母親の弓子が出てきた。
「おっ、しまった。電車に間に合わなくなる。じゃあ克哉、デジカメ買ってくるからよろしくな。いってきます」
 弓子の一言で、腕時計の時間を確認した範彦は、慌てて出勤していった。
「いってらっしゃ~い」
 複雑な表情を浮かべたまま、克哉は手を振りつつ、お気楽な父親を見送った。このぶんでは本当に写真を撮らないといけないようだ。しかし克哉は今後も奈里佳には変身するだろうが、みんなと同じ姿に変身する事はないはずなので、写真を撮ることは出来ないのではないかと思っていた。
「克哉、早く、顔を洗って来なさい。もう登校の時間まで余裕は無いわよ」
 ちょっと考え込んでボーッとしていた克哉に、母親の弓子は声をかけた。弓子もまた働いているので、朝は時間が無いのだった。
「わかった。トイレに行ってから洗うよ」
 そう返事をしつつ、そそくさとトイレに入ろうとする克哉。そう言えば、まだ男の子の部分は元気なままだったので、その部分を弓子に見られたく無い克哉であった。
「早くしなさいね。もう時間、あまりないわよ」
 そう一言だけ言い残すと弓子は台所に戻っていった。残された克哉は玄関のすぐ脇にあるトイレに入ると、出すべきものを引っ張り出し、そのまますべきことをし始めたのだったが……。
(へええ~、朝、起きたばかりの時は、ここはこうなってるんだ♪)
 克哉の頭の中で声がする。それも女の子の声だ。
「わわっ! 誰だ! あっ! あぁ~~!」
 大声であわてふためく克哉。慌てすぎて狙いがはずれてしまい、ジョロロロロ……と、便器の外に黄色い液体が飛んでいく……。
(あっ! きったないわねぇ~! これだから男の子って嫌なのよ!)
 克哉の頭の中の声は、可愛らしい声ながらも、口汚く克哉を罵った。そして克哉はというと、慌てふためきながらも、これ以上被害が拡大しないようにと、ピタッと“止めた”のだった。
 女の子は尿道が短いこともあり、かなり括約筋が強くないと途中で止めるのは難しいのだが、男の子の場合は尿道が長いことや、その尿道が“いろいろなもの”にとりまかれていて丈夫な作りになっているので、誰でも比較的簡単に途中で止めたり出したりが自由自在に出来るのだ! ……って、誰でも知ってるか。





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Last updated  Aug 19, 2004 08:28:43 PM
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