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ジャージレッド

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ウラコ@ お久しぶり。。。  ジャージRさん、元気ですか?携帯に…
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tukiyori @ Re:03 魔法少女♪奈里佳・番外編(12/12) ここまで読ませていただきました♪ これか…

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「あ、出てきた。佐藤君、もう男子の着替えは終わったの? まったくもう遅いんだから」
 待ちくたびれて、いらついた声の女子生徒が、教室から最初に出てきた雄高を非難する。
「いや、まだみんなは着替え中なんだけど、修司の奴の具合が悪いものだから、ちょっと保健室に行くんだよ」
 どこまでの事情を説明して良いものかと雄高は一瞬だけ迷ったが、とりあえずあたりさわりのないことだけを言ってみる。そして言われたほうの女子生徒は雄高の後に続いて出てきた修司を見て、雄高の言葉が嘘ではないことを知った。
「ホントだ。堀田君、顔色が悪いわよ。大丈夫?」
 途端に声が優しくなる女子生徒。まわりのその他の女子生徒も口々に『大丈夫?』と聞きながら修司のまわりに集まってくる。なんだか好かれているね。修司君。
「やあ、心配ありがとう。でも大丈夫。具合が悪いのは確かだけど、病気というわけじゃないから」
 まあ確かに病気ではない。しかしそう言う修司の顔色は悪くて、誰が見てもつらそうな感じだ。
「具合が悪いけど病気じゃないって……。修ちゃん、なに訳わかんないこと言ってるのよ。全然大丈夫そうじゃないじゃない」

「ああ、夏美、いいところに来た。ちょっと夏美に聞きたいんだけどいいかな?」
 軽くおなかを手で押さえながら、青い顔をして夏美に話しかける修司。その弱った顔を見て夏美はきゅんと、心が音をたてるのを感じていた。どうも母性本能を刺激されたらしい。
「なに? 何でも言って!」
 心配そうに修司の目を正面から見つめる夏美。すでに夏美の周囲にはラブラブの恋人しか進入することが許されないフィールドが形成されつつあったが、まあどうでもよいことである。
「いや、俺、生理になっちゃったんだけどさ、初めての生理の時って、やっぱりタンポンよりもナプキンのほうが良いよね? 夏美はどう思う?」
 まるで聞いたことがない外国語で話された言葉のように、夏美はその言葉の意味がまったく理解できなかった。単語それぞれの意味は分かるものの、それが修司の口から流れてくるという状況に頭が追いついて行かなかったのだ。
「はぁ?」
 間抜けな返事をする夏美。思考が完全に停止している。まあ、当然であろう。
「だから、タンポンとナプキンのどっちが良いかな? 生理になるの初めてだからわかんなくてさ」
 夏美の思考が停止していることなど少しも気にかけることなく、修司は質問を繰り返す。ちなみにまわりにいる他の女子生徒達も固まっているのは言うまでもない。
「あの、島村さん……」

「はッ! ええと、修ちゃん。今、『生理になっちゃった』って聞こえたけど、それってどういうことなの!?」
 さすがにジャーナリスト志望の夏美である。思わぬ事態に直面しても、すぐさま態勢を立て直している……、のかな?
「だから昨日、お嫁さんに変身しちゃったろ? あのあと変身が解けたと思ったんだけど、アソコだけ女の子のままなんだよ。で、今朝から生理になっちゃったと。それにしても、痛たたた……。生理っていうのは、こんなにも痛いんだな。知らなかったよ」
 顔をしかめて痛がる修司。しかしその姿を既に夏美は見ていなかった。
「魔法少女♪奈里佳ッ! またあのバカ女のしわざなのねッ!!」

(夏美、いい機会だ。彼が部分的に変身しているという状態を観察してみたいのだがどうだろう。もしかして魔法少女♪奈里佳を名乗る時間犯罪者が持っている技術レベルが分かるかもしれない)
 いきり立つ夏美に対して、冷静に話しかけるユニ君。もちろんその声は夏美にしか聞こえない。そしてユニ君はいつものように夏美に話しかけると同時に、気持ちを落ち着かせる微弱な電気信号を夏美の脳におくるのだった。
(……分かったわ。ユニ君)
 声に出さずに夏美はユニ君に答えると、次に修司の手を取り歩きだした。
「修ちゃん、ちょっとこっちに来て……」
 そのまま夏美はとまどう修司を連れてその場を離れて行った。おそらく修司をトイレにでも連れていくのだろうが、いったい男女どちらのトイレに連れて行くつもりなんだろうか?
「お~い、あらら、修司の奴、行っちゃった。じゃ、俺は1人で保健室に行くか。克哉と真美先生にこのことを伝えなくちゃいけないし」
 思いっきり夏美に無視された形の雄高だったが、雄高はそれをさほど気にせず保健室へと歩いて行くのだった。





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Last updated  Nov 3, 2004 10:29:58 PM
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