開店時間は朝の９時。 ８時５５分に店の前につく。 店の前にはすでにすごい形相の奥方達が列を作っていた。 その中にぽつんと一人だけ男が並ぶ。 ・・・恥ずかしい・・・ この時点ですでに負けていた。 店の扉が開く。 日本の地下鉄のようになだれ込むように入る女兵士達。 その流れに押されて店の奥の方に飛ばされてしまったか弱い男が一人。 日本にいる姪のために可愛いオーナメントを見つけるのだ。 パワー炸裂のオバサマがたに負けずに何とかオーナメントの前にでた。 ・・・がひざまづいたが最後、頭の上に飛び交う腕のために立てない状態に入る。 真後ろにも真横にも適がいる。 ほとんど金縛り状態だ・・・・ 何とか中腰になり蟹の横ばいで窮地を脱したが、それと同時にカード売り場の方に弾き飛ばされる。 何とかオーナメントの前に戻り既に空に近い状態の棚を物色。 おお・・・可愛いオーナメントが・・・と手を伸ばす。 僕がオーナメントに触れたのと同時に他の人の手が同じオーナメントを握る。 「ババア放せ！！！」と思い顔を見ると結構きれいなお姉さん。 とたんにへなへなとなってしまいオーナメントを取られる・・・俺の悲しい性（さが）だ・・・。 悲しみに暮れているところさっきのオーナメントが上から落ちてくる。 何とお姉さんの気に入らなかったようだ。 すかさずそれを握り他に３点選びもせずに握り締めレジに向かう。 レジはもう無法状態。 三つあるうちの一番列の少ないところに並んでいたが、僕の番になる直前に白髪のばあさんが登場。 僕が台に物を置く前に自分の品物をならべる・・・ 馬鹿なレジの女は僕の顔を見ながらもババアの方を先に処理する。 ババアの次のおばさんが品物をならべ始めるが、おばさんの前にどんと品物をならべる僕。 怪訝な顔をされながらも無視をして支払をすませ戦場を後にした。 戦場では恥を知らない戦士しか生き残れないようだ・・・