磐余池の堤跡発見の情報ありがとうございます(^^)
前に行った大津皇子の歌碑の場所との位置関係が気になって調べてみました。

有馬皇子の名前も、そんな形で今年ニュースに出たのですね！
１４００年も前の人の名前が、ニュースにちょくちょく流れる国って、この日本って国は素敵だと思います！
この記事は地図を見てて１５００年も前の人にたどり着いたわけだし、っていうか１５００年前の犬にまで思いを馳せたりできたわけだし、やっぱ日本は楽しいと思います(^^♪ (2011年12月16日 22時43分48秒)

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2011年12月14日

物部守屋(もののべのもりや)敗北と捕鳥部万(ととりべのよろず)

(6)

テーマ：歴史や考古学について話しませんか？(112)

カテゴリ：社会科(地理・歴史）

　って感じでしょ。

　しやけど、これ、日本書紀に書いてある蘇我馬子が物部守屋を殺し物部氏が滅亡したという、あの有名な出来事を書いてある項の「小題」なんだ。

　だから、僕の持ってる日本書紀の、その項の部分には付箋も付いてるし、何度か読んでる部分だと思うけど捕鳥部万(ととりべのよろず)だなんて人の事を、僕は三日前まで全く知らなかったんだ。

　でね、３日前に、捕鳥部万の事をどうして知ったかというとね、地図の上で岸和田市に「大山大塚古墳」というのを見かけてね、

　”なんじゃ、これ！？大山大塚古墳って、そのままやん！”

　なんて思たし、これ、大した史跡でもないやろうとは思いつつもググってみたら、なんとまぁ、この「大山大塚古墳」が捕鳥部万のお墓で、日本書紀に記載があるって事だったんだ。

　でぇ、僕の持ってる講談社学術文庫の日本書紀の中を探してみた。

　巻二十一　崇峻天皇(すしゅんてんのう)　泊瀬部天皇(はつせべのすめらみこと)
　「物部守屋敗北と捕鳥部万」

　この項に物部氏の滅亡の事を書いてあるけど、その小題名が　「物部守屋敗北と捕鳥部万」だなんて、

”へぇ～～～！”

　って、しばし驚いてしまった！

　で、内容を要約すると、捕鳥部万は物部守屋の家来で、守屋が殺されたあとに逃げたけど、追い詰められ、最後は自害したんだって。

　でね、話はそれだけではなくて、史実としてはどうでも良いようなその後の忠犬物語が書いてあるんだ。

　捕鳥部万の事を朝廷は酷く怒り、捕鳥部万の身体を「八つ切りにして八つの国に串刺しにしてさらせ」と命じたんよね。

　で、捕鳥部万を八つに切り串刺しにしようとしてる時に、万の飼っていた白犬が、万の首をくわえて逃げて古いお墓に収め、その上に横になって飢え死にするまで万の首を守ったんだって！

　朝廷はその話を聞き感動して、捕鳥部万のお墓と白犬のお墓を作らさせたのだそうだ。

　なんかさぁ、日本書紀にこの話要る…？

　って思うけど、なんかインパクトある良い話やし、やっぱ７世紀の日本書紀の編者さんも載せたかったんやろね。

　この捕鳥部万は６世紀の人やから、日本書紀が書かれるまでまだ１００年ぐらいしかたってない勘定になるし、きっと事実やろうし当時としては超有名な話やったんやろな。

　でぇ、こんな日本書紀に書いてあるビッグエピソードの忠犬物語の現場が近い所にあるなんて、行ってみたいやん！

　で、いつか行こう、とか思うてたら、いつまでも行かれへんから、すぐに行って来た。

捕鳥部万のお墓2

　↑こんな感じで急階段の上で、木が茂ってて、上手に撮れなかった。
　左端に写ってる大きな石板に謂れが書いてあるようだったけど、朽ちてしまってて読めなかった。

捕鳥部万のお墓1

　↑がたがたの階段に無理やり三脚をたてて写してみた。

捕鳥部万のお墓3

　↑離れて古墳を望めるポイントが見つけられなくて、こんなんだけど、この森が古墳みたいだった。

　でぇ、忠犬の白犬さんのお墓のほうなんだけど、場所が分からなくて通りがかりの地元のおばぁちゃんに訊いたりしたけど分からなくて、近くのこじんまりした竹藪の生い茂った森に入って、一番高い所に登ってみたら、忠犬さんのお墓があった(^^♪

白犬さんのお墓

　見つけた時は嬉しかったぁ♪

　実は家から２時間半ほどかけて歩いて行ったわけで、諦めきれなかったからなぁ(^^ゞ

　僕には捕鳥部万のお墓よりも白犬さんのお墓のほうが立派に見えた(^^)

　なんか白犬といえば白戸家のお父さんをイメージしてしゃぁない。

　ロケットに乗って宇宙に行く姿を今日も１０回ほど見たもんな(^^♪

　でね、その二つのお墓の近くに神社があってね、

「御鎮座千五百年大祭」だなんて書いてあった。

　御鎮座千五百年って、式内神社で１０００年だから、延喜式の成立より、さらに５００年前ってすごいやん！

　だったら式内社であるのは間違いないやろうし、捕鳥部万がこの地に葬られたのが６世紀で、まさしく１５００年前で話しが合ってるし、なんか嬉しくなってしまった。

　そこは、矢代寸(やしろぎ)神社という神社やった↓
八代寸神社・鳥居

　流造りのかっこいい御本殿↓
八代寸神社/御本殿

　由緒碑↓

　ちなみに矢代寸神社の裏から捕鳥部万のお墓と白犬さんのお墓を望む事ができた↓
八代寸神社から捕鳥部万のお墓を望む

　↑中央の鉄塔の右が白犬さんのお墓で、鉄塔の左が捕鳥部万のお墓。

　地図を載せとくね↓
八代寸神社・捕鳥部万のお墓の地図

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最終更新日 2011年12月15日 23時18分34秒
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■コメント

すごーい！

モモさん

なんか大発見した気分ですね！私たちが気づいていないだけで、身近にそんな伝説の地がごろごろしているのかもしれませんね。私も地図を眺めて気になる地名があったら調べたり行ってみたりしてみようかな…。すー☆さんの行動力にあっぱれ！ (2011年12月15日 07時43分49秒)

返事を書く

おはようございます。

はな紫さん

ご無沙汰しています。お元気そうで何よりです。

久しぶりに古代史の世界に浸ることができました。
知らなかったことも教えていただけて、ありがとう。

物部守屋と蘇我馬子の戦い、黒岩重吾さんの「磐舟の光芒」
でずいぶん以前に読みました。
厩戸皇子の生涯を決定づける出来事ともなって、哀れでなりませんでした。
皇子が建立した四天王寺の女学園の出身です、私。

また、古代史のお話載せて下さいね、楽しみにしています。
(2011年12月15日 10時43分08秒)

返事を書く

モモさんへ

すー☆ さん

はい！
気分はもう大発見でした(^^♪
地図を見てて気になったら、ぜひ調べてみてください♪
しやけど、この頃は車にカーナビがついてしまったので、以前ほど地図を見なくなったって感じが僕にはあるんですよね。
ところが、最近は歩きが好きになってナビがない分地図を見たりコピーして持って出たりするんです。
そんなんで、地図を見て歩くルートを検討しててこの大山大塚古墳が目についたんです。
でね、思ったのですが、モモさんとの最初のときのお話でしたインターネットが面白くないって事とこの事も似てて、紙媒体による情報って必要でない情報も目に入って来て、面白い事が起こってくれそうな気がしました(^^) (2011年12月15日 23時10分45秒)

返事を書く

はな紫さんへ

すー☆ さん

お久しぶりです♪
黒岩重吾さんが守屋と馬子の戦いの事を書いてはるのですね！
馬子と守屋の対立は日本書紀の中でも悪口の言い合いみたいな事も書いてあるし、けっこういろいろ物語性のある事があふれてたんだと想像つきますね。

厩戸皇子はこの戦いに勝ったお礼に四天王寺を建てたんですもんね。
はな紫さんがその四天王寺出身でいらっしゃるなんて、なんか因縁を感じます、っていうのがですね、僕、上宮なんです！(^_-)-☆

そういえば最近は古代史の話を載せれてなかったです。
なんか、小ネタは日々浮かぶのですが、なんか書けてなかったけど、また書くようにしますね(^_-)-☆ (2011年12月15日 23時16分04秒)

返事を書く

すー☆さんへ

はな紫さん

おはようございます。

上宮のご出身なのですね、古代史仲間になっていただけそうですね♪　(　年齢は親子ほど離れていますが　)

今朝の朝日新聞に載っていますね、磐余池の堤とみられる跡
が見つかったのですね。
大津皇子は私の最も好きな人なので、少し涙が出てきます　・・・

そうそう、
有間皇子ゆかりの神社が　(　神戸市北区　)　火災にあったという記事も、
６月初旬の新聞に載っていましたね。
有間皇子もあわれでなりません。

私の古代史熱が再燃しそうです、ありがとう♪
(2011年12月16日 10時15分01秒)

返事を書く

はな紫さん

すー☆ さん