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2006.12.20
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カテゴリ: しごともしてます
前に

と書いてみた。

うん、確かにそうなんだけど・・・

しかしながら、そのうちの多くが、
「PR」と称してパブリシティのことしかかいてないような
(これはこれでPRの重要な仕事なんだけどねー)
断片的なものだったりするので
PRとは何ぞや?!知りたいあなたが読むべき本はいったい!
恐怖の独断と偏見でレビューしてみようと思う。




必読!日本語で読めるPR関係の文献一覧! ←そこまで言っていいのか・・・?


まずはずっと前にも書いたけど・・・
読み物としても面白いのが、


高木徹「ドキュメント 戦争広告代理店―情報操作とボスニア紛争」講談社(2002)

これは必読。去年に文庫落ちしたみたいだし、ぜひ。
アメリカのPR会社がどんなレベルで仕事をしているのかがよくわかります。
国際政治に深く関わっていくことが必ずしもレベルの高いPRの仕事とは思わないけど、
「パブリシティの話だけで終わるのは断片的」と僕が何度も言う理由がよくわかる本です。

実際、この本をきっかけにPR業界に進もう!と思う人も多いらしいよ。


で、こういう本もいいけど、
理論的なところがどうなってるのか、もっと知りたいぞ!って方には・・・


井之上喬「パブリック・リレーションズ―最短距離で目標を達成する『戦略広報』」 日本評論社(2006)

筆者は井之上パブリックリレーションズの社長さん。この業界では老舗。

かつての印象が薄れてきているようなイメージもなきにしもあらずな気もするけど、
ここまできちっと「PRとは」を理論的におさえているPR会社の経営者って
日本にはそんなにいないんじゃないかと思ったりする。

日本語で書かれたPR理論書としてはこれが一番まとまってる気がするな。


もっと実践の部分。日本におけるPR業界の現状について知りたい場合は・・・


矢島尚「PR会社の時代―メディア活用のプロフェッショナル」東洋経済新報社 (2006)


以前、「PRAPの会社案内本じゃーん」と書いちゃったけど、
日本のPR業界の現状をもっともわかりやすくまとめた本であることには間違いない。
「最近なんでPRとか広報とか注目されるようになったの?」と
ソボクに疑問に思われてる方はこの本を読んでみるといいと思うよ。


最近注目されている「政治とPR」の分野だとこの1冊しか知らないなあ・・・


世耕弘成「プロフェッショナル広報戦略」ゴマブックス (2005)

ご存知、自民党・世耕議員が語る、先の選挙・裏のPR(広報)戦略の実際。
政治家になる前はNTTの広報やってたんだよね、この方。

書いてることはものすごい基本的なPR理論。
というわけでちょっとPRについてオベンキョしたひとには物足りないけど
「PRってなんのことかわからないよー」ってな方にはお勧めな入門的一冊。

まあ、世耕さんの場合、基本的な理論を「実行できた」というところが
強みだとおもうので、
どのようにしてそれまでの慣習を打ち破って実践することができたのか、
そこらへんの話をもっとまとめていただきたい、などと思うところ。


事例集もいろいろ出てきました。


日本パブリックリレーションズ協会 (編)「広報の仕掛人たち―21のPRサクセスストーリー」宣伝会議 (2006)

これは日本におけるPR活動のベストプラクティス集として秀逸!
っても、PR協会による編集のため、事例が微妙に特定のPR会社に偏っている感があるかなあ。
また、紹介されている事例のほとんどが
マーケットに対する意識が日本国内に限定されており、
グローバルな視野をもった事例がほとんど参照されていないのが非常に残念。
ここらが海外と日本との「PR」の大きな違いのような気もするな。


矢島尚「好かれる方法 戦略的PRの発想」新潮社・新書 (2006)

こないだちらっと書いたから詳細はパス。
PRAP JAPANの事例集として面白いし、ヒントも満載。
ただ、「矢島社長回想録」的な側面も強く、ややネタが古いかなー。


広報担当としての仕事術についての本だと・・・


広岡勲「ヤンキース流広報術」日本経済新聞社 (2006)

これ、案外おもしろかった(立ち読み読了だけど)。
著者はヤンキース松井選手の広報担当。元・報知新聞の記者さんだって。
松井選手という「商品」のイメージをどのように守り、
そして日本、アメリカ、そして世界に対してその「商品」をいかに売り出していくのか
松井の「イメージ管理人」としての仕事ぶりを追います。

PR活動における記者と広報担当者の関係のあり方、
広報担当者の仕事に対する心構えとはいかなるものであるべきか、参考になる。
まさに「プロの仕事だなあ」という印象。

ただ、松井個人に対する賞賛の記述が多すぎ、辟易。
ま、すごい人だと思うけどさ、松井くん。でもここまで書かなくてもいいよ。


翻訳モノをあげていくときりがないので、2冊だけ。


アル・ライズ, ローラ・ライズ(著)/ 共同PR株式会社 (翻訳) 「ブランドは広告でつくれない 広告vsPR(The Fall of Advertising and the Rise of PR)」翔泳社 (2003)

原題からおわかりのとおり、
AD(広告)はもうダメだ!これからはPR(広報)だぜ!みたいな本。
出版社、ヒヨったな!!としみじみおもう、日本語書名です(笑)。

マス広告の非効率性はよく指摘されるけれども、
認知度UPの手段としては広告ってまだまだ馬鹿にはできないかな、と思う。
ま、ADとPRのあわせワザがモノを言うんでしょうな・・・ってのはありきたり意見?


レスリー・ゲインズ=ロス(著) / 福永朱里(翻訳)「『社長の評判』で会社を伸ばす―戦略的企業広報の活用法 」日本経済新聞社 (2006)

訳者は外資系PR会社バーソン・マーステラ日本法人の社長さん。
組織のコミュニケーション活動におけるトップのプレゼンスの重要性を説きます。
ここら、日本企業を例にするとぼんやりとしか理解できないあたり、
PR活動としてのチャンスがあるのかなーと思ったりします。


ふー。よくばってあげすぎちゃった。
でもまあ、「読むべき本」、あれこれ抜け落ちていると思うので
面白いのがあったら是非ともおしえてください。

しかし、こうやって書き並べてみると
やっぱり2006年発行が多いことがわかりますなあ。






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最終更新日  2006.12.22 04:52:23
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