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2007.04.14

善は、悪からも生まれる。

上映時間 128分
製作国アメリカ
公開情報劇場公開 (ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)
初公開年月 2007/04/07
ジャンルドラマ

【解説】

ロバート・ペン・ウォーレンのピュリッツァー賞受賞作を
49年に続いて豪華キャストで再映画化した政治ドラマ。
政治の腐敗に憤り知事選に名乗りを上げた理想に燃える
一人の男が、いつしか自らも悪の道へと落ちていく姿を描く。
主演は「ミスティック・リバー」のショーン・ペン、共演に
「アルフィー」のジュード・ロウ。
監督は「ボビー・フィッシャーを探して」のスティーヴン・ザイリアン。

1949年、ルイジアナ州メーソン市。郡の出納官を務める
実直な男ウィリーは、小学校建設に絡む役人の汚職を告発して
逆に自分が職を追われるハメに。
上流階級出身の新聞記者ジャックは、そんなウィリーに興味を

ウィリーは一躍注目の存在となる。
それに目を付けた州の役人タイニーに担がれ、いきなり知事選に
出馬するウィリー。

しかしそれは、対立候補の票を割るためのタイニーの策略だった。
ことの真相をジャックから聞かされたウィリーは、与えられていた
演説原稿を破り捨て、自分の言葉で聴衆に語り始めた。
この演説が貧しい人々の心を打ち、ウィリーは地滑り的勝利を収め、
ついに知事の座を射止めるのだったが…。

演説.jpg

【感想】
（）

水曜日のレディスデイ、本来なら２本は見たいところですが

プロジェクトＢＢとこの作品と迷いましたが（１８０度違う作品・笑）
時間的に都合が良かったこちらの作品を鑑賞することにしました

運動後の疲れもあって、単調なストーリーに睡魔が訪れ（笑）、

方が良かったかなあとちょっと後悔(^_^;)

そのうちに、中盤くらいからかな・・・ちょっと
面白くなってきました（笑）

この映画の主人公のウィリースターｸは、当時の大統領ルーズベルトに
「最も危険な人物」とまでいわしめた実在の人物ルイジアナ州知事
ヒューイ・Ｐ・ロングという人物がモデルになっており、彼の実話に
基づいているロバート・ペン・ウォーレン著の小説が原作に
なっています。

ショーンペン.jpg

＜↑郡の出納官で、初めは実直なウィリーだったが・・・＞

知事になるまでは正義感にあふれ、理想の政治を志していた
ウィリーが知事になってから、いきなり汚職、愛人スキャンダルに
まみれる悪徳政治家になってしまっていて、彼がどうして
そうなってしまったのか、彼にどんなことがおこったのか
が描かれていないのが残念です
人間って権力や富を得ると変ってしまうのでしょうか。。。

ジュードロウ.jpg

＜↑上流階級出身の記者ジャック・誰に対しても感情的に距離を置く＞

この映画を観ていて、主役は、ショーンペン演じるウィリーではなく、
ジュードロウ演じる上流階級出身の記者ジャックなんじゃあないかなあと
思いました。彼の目線で描かれていますし・・・

ケイト.jpg

＜↑アン：アダムの妹・ジャックの若いころの思い出の少女＞

マーク.jpg

＜↑アダム：ジャックの若き頃の親友・過去の理想に必死にすがり付いている＞

ジャックの目から見たウィーリーを描きながらも、
青春の苦い思い出、痛みを抱えているジャックを取り囲む、
育ての親とも言えるホプキンス演じる判事、親友のアダム（マークラファロ）、
初めて恋心を覚えたその妹アン（ケイトウィンスレット）などとの
人間関係にも重点がおかれた描き方のような気がしました。

ホプキンス.jpg

＜↑アーウィン判事・上流階級のコミニュティの中核存在・・・
ウィリーに対して高潔な立場をとることから、やがてその過去を調べられ、
葬り去ったはずの秘密をあばかれる＞

ショーンの演説は迫力があり相変わらず存在感たっぷりに
演じています。英語がわかるわけではないのですが、
ショーンのあの英語（話し方）は、もしかして南部なまりなの
でしょうか？私の気のせい？（笑）

ジュードは品があるので（ホプキンスもそうですが、
英国の俳優ってなんかみんな品があるわあ・笑）
上流階級の出身と言う設定が似合うし、繊細な感じも
すごく良くでていました。
『ホリデイ』といい、この映画といい、最近ジュードの株、
私の中で上昇中です

『こわれゆく世界の中で』
も楽しみになりました

豪華なキャストで音楽もいいしケイトもジュードも
より美しく映っている映像（笑）なのですが、ストーリーが
いまいちのような気がしました
悪くはないんですがインパクトもないんだなあ(^^;)
（ラストは衝撃的ですが・・・）

１９４９年の作品はアカデミー賞の主演男優賞、助演女優賞を
とっているのでそちらのほうも観てみたいと思いました。