2003年07月04日
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 藤壺更衣(ふじつぼのこうい)は、桐壺帝の子ではなく源氏の君の子を宿します。

 冷泉帝は、退位後、ようやく源氏の君と親子の対面をします。
 この親子の対面は、「鈴虫」の巻に記されており、2000円札の絵柄ともなっています。 
 藤壺更衣は、桐壺帝の子ではなく、源氏の君との間の不倫の子を宿したことを知り、恐れおののきます。

 その箇所の原文は、「若紫」の巻に記されております。 
 下の原文の写真1行6字目から3行18字目まで。

藤壺源氏の君の子を懐妊若紫29a

「いとどお(起)きもあ(上)がり給(たま)はす。みつき (三月)にな里(り)給(たま)へば、志(し)るきほどにて、人々み(見)たてまつりとがむるに、あさましき御すくせ(宿世)のほど心うし」

藤壺源氏の君の子を懐妊若紫29a拡大

 原文の現代語訳は次の通りです。


 妊娠三ケ月になるので、つわりからくる体調不良とはっきりわかるこのなので、周囲の人も不審に思う。
 この思いがけないご懐妊を、更衣はあさましいことと思い、心が憂鬱(ゆううつ)におなりになる」

 藤壺更衣は、つわりによる体調不良から宮中に参内(さんだい)していないので、桐壺帝からは早く参内するようお使いが来ています。
 原文は、桐壺更衣が源氏の君を身ごもったことで、その悩みが一層深くなっていることを描いております。





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最終更新日  2003年07月04日 19時01分29秒
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