2003年07月21日
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 平安時代、男性が女性の元を訪ね、その三日目の夜に餅(もち)を食べ結婚の儀式とする習わしがありました。

「三日餅(みかのもちひ)」或いは、「三日夜の餅」とも言います。

 源氏の君が紫の君(後の紫の上)の元へ通い、三日目の夜に紫の上の枕元に「三日夜の餅」を届けるよう従者の惟光(これみつ)に命じます。

 それが、源氏の君と紫の君の正式な結婚を意味します。

「葵(あおい)」の巻に記されております。下の原文の写真末尾行7字目から末尾まで。

「の給(たま)ひしもちゐ(餅)、志(し)のびていたう夜ふ(更)・・・」

7月21日の日記葵44b

 原文の現代語訳文は次の通りです。

「惟光(これみつ)は、源氏の君からご下命のあった三日夜の餅をほかの者には気づかれぬよう夜遅くなって・・・・<から、紫の君の枕元に届けた。>

7月21日の日記葵44b拡大



 宮中では、平安時代からの「三日夜の餅」の伝統が、今なお皇室行事の伝統として残っております。

 昭和34年4月10日の「天皇・皇后両陛下」のご婚礼の際にも「三日夜餅の儀」が執り行われました。

「源氏物語」「総角(あげまき)」には、

「三日にあたる夜、餅なんまゐる」

とはっきり「三日夜の餅」の儀式について記しています。

 今日(7月21日)の掲示板の中に「peko1214さん」が「葵(あおい)」の巻の「三日夜の餅」についての感想を記しておりましたので、関係する原文の画像を公開しました。





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最終更新日  2003年07月25日 09時28分27秒
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