2015年02月25日
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皮衣(かわごろも)」のことが記されています。

下の原文の写真1行21字目から3行15字目まで。

「あべ(阿部)のおほしがちぢ(千々)のこがね(金)

をすてて、ひねずみ(火鼠)のおも(思)ひに

き(消)えたるもいとあへなし」

原文の現代語訳は次の通りです。

「かぐや姫と結婚することができるようにと、

阿部のおおしが大金を投じてせっかく買った

火鼠(ひねずみ)の皮衣(かわごろも)が、

簡単に燃えて消えてしまったのはあっけないものです」

6月18日用絵合10aかぐや姫

「火鼠(ひねずみ)の皮衣(かわごろも)」とは、

竹取物語の中のかぐや姫が五つの結婚の条件として

手に入れることを目標とさせたうちの一つです。

「火鼠(ひねずみ)」は、体は牛よりも大きく

体中が長さ60センチの剛毛で覆(おお)われ、

猛火の中でも生きていることができるという伝説の生き物です。

 その「火鼠(ひねずみ)」の皮衣(かわごろも)を

手に入れた者が、かぐや姫と結婚することができるという

話が「かぐや姫」の中に出てきます。

 かぐや姫との結婚を夢に見た「阿部のおおし」は、

唐の商人から大金を投じて「火鼠(ひねずみ)の

皮衣(かわごろも)」を買い求めました。

しかし、かぐや姫が試しに火をつけると燃えないはずの

「皮衣(かわごろも)」が燃えて消えてしまったのです。

 大金を投じて買った「火鼠(ひねずみ)」の

「皮衣(かわごろも)」はニセモノだったのです。

 この箇所の原文は、かぐや姫と結婚することのできなかった者の

愚かさについて記しています。

6月18日用絵合10aかぐや姫拡大

「源氏物語」の中に記されているかぐや姫が出した

結婚の条件の一つである火鼠(ひねずみ)の

皮衣(かわごろも)の話の内容に関わる原文の写真を公開しました。

備考:
(1)・かぐや姫に求婚した「あべのおほし」は、

一般的には、「阿部のむらじ」と記されますがここでは、

原文を尊重し「阿部のおほし」としました。

(2)・「火鼠(ひねずみ)の皮衣(かわごろも)」は

「燃えない布」のことで「アスベスト(石綿)」で、

できていました。奈良時代に伝来し、正倉院に収蔵されております。

 かぐや姫の作者は、「燃えない布」が朝廷に献上されていることを

知っていて書いたと推定されています。

 江戸時代、平賀源内が「火浣布」を作りました。

 10センチ四方という記録が残っております。








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最終更新日  2015年06月19日 14時16分03秒
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