2015年08月06日
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70年前の暑い朝、原爆が投下され多くの人が命を失いました。

朝から多くの人たちが、亡くなった人たちのことを思い起こしています。

ふと、平安時代の源氏の君のことを思い出しました。

愛する葵の上が亡くなったあと、

 源氏の君は葵の上をしのび供養の日々を送ります。

 しばらくすると、若い紫の上が恋しくなり、

 一人寝も寂しくなり、

 眠れない夜も多くなります。

 秋が深まったころの霧が立ち込めた朝、

 源氏の君は、高欄(こうらん)に寄り添い

 庭に咲く草花を眺めていました。

 そこへ六条御息所から源氏の君へあて

 手紙が届けられます。


 この箇所は、「葵」の巻に記されています。

 下の原文の写真2行12字目から4行2字まで。

8月26日の日記葵31a額金

「君は、にしのつまのかうらん(高欄)に

  をしかか里(り)て、

   志も(霜)がれのせんざい

    み(見)給(たま)ふほどなりけり」

8月25日葵31a原文

 原文の現代語訳は次の通りです。

「源氏の君は、西の高欄に寄りかかって霜に枯れた

  庭の草花をご覧になっておられる」

 源氏の君が高欄(こうらん)に寄り添って

 庭の草花を眺める場面は、

 絵巻にも描かれておりますので、

 ユネスコの画像を下にご紹介します。

8月25日葵31aユネスコ

 高欄に寄り添って庭の草花を眺めているのが源氏の君。

 右側の童が六条御息所の手紙を持っております。

 手紙は菊の花に結ばれております。

 亡き葵の上をしのびつつ

 若い紫の上に思いをはせ、

 源氏の君を慕う六条御息所からは、

 手紙が寄せられる。源氏の君のまわりには、

 常に華やかな女性たちがいます。








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最終更新日  2015年08月22日 10時46分37秒
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