2015年08月22日
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柏木が病に臥せ、夕霧が見舞いに出向きます。しかし、起き上がることもできません。

夕霧に最後の言葉を残したのち、柏木が「あわ」のようにこの世を去っていきました。

柏木の最期の場面として「源氏物語」の中では広く知られております。

ツイッターのフォロワーの多くが海外の大学生ですがよくメールをいただきます。

最近、また多くなってきたのが、次のような内容のメールです、

「源氏の君は、いつ亡くなったのでしょうか?」

ツイッターの原文と平行してゼミを進行させている海外の大学もあります。

おそらく、その影響もあるのかと思います。授業のゼミの進行と

「柏木」の最期の場面と「源氏の君」の最期の場面を合わせたのでしょう。

「源氏物語」の「幻(まぼろし)」の巻の最後は、

源氏の君が正月の元旦に親王方や大臣などへの正月の贈り物を

ご用意なさるよう指示する場面で終わります。

「幻(まぼろし)」の次の巻が「匂宮(におうのみや)」で、

その冒頭は次の言葉で始まります。

 下の原文の写真1行目冒頭から11字目まで。

「ひかり(光)かくれ給(たま)ひし後(のち)・・・」


源氏の君の最期匂宮1a


 原文の現代語訳は次の通りです。

「この世の光であった源氏の君がお亡くなりになられた後、・・・・」

源氏の君の最期匂宮1a拡大


「幻(まぼろし)」の巻の最後の言葉から「匂宮」の巻の

始まりまでの間、8年間の空白があります。

 この間に源氏の君が亡くなっているということがわかります。

 源氏の君の最期(さいご)について、具体的に記していないのは

不自然だという学説が古来からあります。

 そのため、「幻」と「匂宮」の巻の間に「雲隠(くもがくれ)」

という巻名があったのではないかという説もあります。

 しかし、現物がないので何ともいえません。

「源氏の君の死」については、「源氏物語」「匂宮」の冒頭

において「わずか1行」で触れている程度です。

 その原文の箇所の写真を上に公開しました。






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最終更新日  2015年08月22日 13時55分36秒
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