2024年12月11日
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 源氏の君は、愛する空蝉(うつせみ)に何とか近づこうとします。

しかし、空蝉(うつせみ)は源氏の君にあこがれている一方で、

老齢の夫のいる身であることを考え、

源氏の君の接近を阻(はば)んでいます。

 しかし、源氏の君に味方をする者があらわれます。

 空蝉(うつせみ)の弟の小君(こぎみ)です。

 源氏の君が、空蝉(うつせみ)の部屋に入りやすいように、

部屋に通じる障子を開けておく場面が「空蝉(うつせみ)」

の巻に記されています。

下の原文の写真10行12字目から11行末尾まで。

「此(この)さうじ(障子)ぐち(口)に、まろは

ね(寝)たらん。風ふきとを(通)せ、とて、

たたみ(たたみ)ひろ(広)げて・・・・」

空蝉の部屋に忍ぶ源氏空蝉6a


原文の現代語解読文は次の通りです。

「この障子口に私は寝ているよ。

風が吹き通って気持ちがいいからね、と言って

上敷きを広げて・・・・(横になられた)」


空蝉の部屋に忍ぶ源氏空蝉6a拡大

 空蝉(うつせみ)の弟の小君(こぎみ)は、

源氏の君が空蝉(うつせみ)の居る部屋に入りやすいように

障子を開けていたのです。障子を開けていることに不審を

抱かれないように、小君はわざと空蝉(うつせみ)や

部屋にいるほかの女たちに聞こえるように大きな声で言い、

障子口に横になっていました。しかし、空蝉(うつせみ)は、

衣(きぬ)ずれの音で源氏の君の接近を知り、

軒端荻(のきばのおぎ)と入れ替わってしまいます。

Genji could not forget Utsusemi. With Kokimi as guide,

he returned to the governor's mansion. It was a hot

summer night. Genji made his way through the door and

blinds. Utsusemi had been playing Go with another lady.

One panel of a screen just inside had been folded back,

and the curtains thrown over their frames, because of

the heat. The view was unobstructed. Utsusemi was a

small and rather ordinary woman. But the other was

very handsome and tall.






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最終更新日  2024年12月11日 17時32分53秒
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