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吉田修一著『悪人』を読み終わった後、身体中が苦しくて苦しくてたまりませんでした。ある種の感動がこころとからだとあたまに残って、以来ずっとわたしをふるわせているのです。「わたしは『彼』『彼ら』であり、わたしは『彼女』『彼女ら』だ」そんな思いがわたしをつかんで放さないのです。映画『悪人』は著者の吉田修一氏と李相日監督が脚本を書いていて、映像としての『悪人』が素晴らしいです。わたしは本と映画とは別のものとして感じました。びっくりしたのは妻夫木聡さんはもうまったく「清水祐一」にしか見えないし、深津絵里さんが当然のように「光代』だし、出演されている俳優さんたちがもうほんとに素晴らしいです。誰がいったい『悪人』なのか。みなさんは、小説から読みますか?映画から観ますか?悪人(上)(下) 悪人 DVD
March 5, 2011

クリント・イーストウッド監督の『ヒア アフター』を観に行ってきました。『ノルウェイの森』を十数年ぶりに映画館で観て以来、なんとなく映画館が怖くなくなりました(笑)。監督の『グラン・トリノ』がすごく大好きなので、クリント・イーストウッドの最新作なら、観に行かねば!と思っていたのです。 『ヒアアフター』って『ここのあとの場所』『ここの後』みたいなかんじで考えていたのですが、字幕では、『HERE AFTER』は『来世』と和訳されていました。日本は仏教の国だからかな、来世って言葉はあるけれど、英語では『HERE AFTER』。でもわたしのような一般人には来世よりもここの後の場所というほうがなんとなくわかるような気がしました。なんというか、この現世みたいにきちんとした世界があるかどうかわらないけど、もしあるとしたら、『ここの後』っていうことなんだろうな、みたいな。最近の雑誌インタビューで、クリント・イーストウッド監督が、「人生はギフトのようなもの。もし、死後の世界があるならラッキーだ」みたいなことを話していたのを読みました。死後の世界にとらわれるんじゃなく、自分への最大で最高の「贈り物」をめいっぱい生きることなんだな、と感じました。わたしはやっぱり好きだなあ。映像の色や質感も好きだけれど、そのなかに流れている空気、というのかな、そのあいだの雰囲気がとても好きなんだと思います。全国上映中。HERE AFTER ヒア アフター official site→ http://wwws.warnerbros.co.jp/hereafter/index.html
March 2, 2011
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