小宮ベーカー純子の”JUJULING LAND”

2014.03.11
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おととしも、昨年も、3.11は明治神宮にお参りしました。どこに行ってよいのかわからなかったので、事務所近くの明治神宮に行ったのです。おととしは、人が三々五々に集まってきて、2時45分に、全員が誰の号令もなしに静かに手を合わせ黙とうしましたが、昨年は、集まる人もなくいつもと同じ明治神宮の境内となっていました。今年、この3年目には、日本から離れたイングランドの自宅で、静かに黙とうしようと思いますが、何しろ、9時間もの差があるので、朝5時46分がちょうどその時間になるんですね。11日だけでなく、続く12日も、15日も祈念しなければならない日です。どうか、記念ではなく、祈念、しかも、原発を廃止するための祈念の日としてください。くれぐれも「記念」などではなく。今もなお、ここお癒されない多くの方の心に、少しでも晴れ間がきますように、そして、親を亡くした多くの子供たちが、元気に健やかに育ちますように。子供を亡くした多くの親たちが、罪悪感から解放される時間が持てますように。牛を死なせてしまった農家の人たちの心が許されますように。家族離ればなれになった多くの人が、心休まる時をもてますように。失われた日本の心が戻ってきますように。美しい日本の国土が守られますように。そして、悲しみと怒りが、桜の花びらのように、青い空を舞いながら、無常の詩を歌いながら、もう二度と、同じことが起こりませんようにと、約束の舞を踊りますように。3年の年月がたちましたが、忘れることができないこの日を、生きて過ごすことの大切さを身に染ませ、目に見えない脅威に蝕まれずに済みますように、知恵と勇気をもって我とわが身のまわりにいるすべての命を尊く思い、大切にできますように。花が花の形をして咲きますように、実が実の形をしてなりますように。人が人の形をして生れ出る自由を阻まれませんように。男が男として、女が女としてその尊厳を寿ぎながら、生きていかれますように。どうか、知恵をください。勇気をください。そのために語られる言葉をください。そしてその言の葉が、新たな大地を、新たな意識の大地を、育みますように。

記念と祈念の違いは、絆と生綱の違いと同じように、背後にある言葉の魂を知って使うべきものだと思います。
尊くて、愛おしくて、言葉にならない想いをこめて
合掌。





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Last updated  2014.03.11 08:30:04


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