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日米安保50年をどう考えるか。
百万人署名 兵庫連絡会 6月号 から抜粋・転載
折りしも、沖縄・普天間基地「移設」をめぐる動きは、実は日本が、わたしが、あなたが、「封印」してきた安保・日米同盟を白日の下に引き出した。
この点で、鳩山首相「迷走」は、意味があったと言えます。
以下、纐纈厚さん、講演より。
・・その脆弱性の色濃い資本主義が、それでも、もってしまった、もたせてしまった、変革主体の形成に失敗してきた50年ともいえる。
それをどう総括するか。
・・世界資本主義、帝国主義とどうリンクし、相互関係があったのかなど、日米安保が世界の資本主義を支える物的背景を、どのように深刻に受け止めてきたのか。かなりの不十分性を認めざるをえない。

日米安保に支えられ日本はアジアに対し、猛烈な勢いで経済的に侵略し、世界第二の経済大国に突き進んだ。
軍事的にも、世界第一級の軍事力を整備し、そのプロセスで在日米軍も強化された。
三沢、横田、横須賀、岩国、そして沖縄における米軍の展開である。
冷戦構造の崩壊以降、橋本政権の際、日米安保の再定義が言われた。
アジアに冷戦構造後の新たなイデオロギーを持ち込み、安保をアジア。世界に拡大する日米路線にフレッシュアップしていった。
沖縄はもとより、岩国などでもかなり広範な反基地運動が展開される一方で、日米安保が50年の時を経て、再強化されようとしている。
これは一体なんのなか。
いかなるあたりに問題があるのか。
そこには、変革主体の形成、「革命性の根拠」が希薄になってきたことがある。
・・それは「歴史的勝利」だが、ひっくり返ったのではない。
誰のための、何のための転換かといえば、彼らのための転換でしかない。
民主党政権は、市民・労働者の支持を得て「歴史的勝利」を果たしたが、市民・労働者のための政権ではない。「微塵も期待はない」というほかはない。

今までの日米安保論に対し、わたし達も新しく、安保を見直さなくてはならない。
「日本はアメリカに負けた」
「沖縄戦、大空襲、原爆で力尽きた」という、中国への侵略戦争で事実上敗北していた、ということを見ない、大方の戦後認識。
実は、日本は中国、アジアへの侵略戦争を行い、とりわけ中国での抗日戦争に負けていた。
数字上からも、「対米戦争」以降も、投入された軍、予算は、中国戦線が上回っている。
この認識の誤りは、侵略戦争、戦争責任、戦後も植民地支配の反省の希薄さに繋がっている。
事実上のアメリカによる単独占領に、中国・アジアの抗日、反植民地戦争に負けたという意識を忘れてしまった。
あるいは、「中国に負けた。」と思いたくなかった。
さらにその後に日米安保による、「第二の占領」は、この歴史認識を続けさせた。
『侵略責任』を免れてきた安保50年ではなかったか。
これらを一つ一つ、もう一度検証し、知恵や情報を持ち合い、運動の中で発展させていく。
そこに本当の「歴史的勝利、転換」につながる道がある。
50年の今年、わたし達の運動の課題としたい。