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自分は小学校一年生のときに近所の犬に襲われ血だらけで帰ってきた。とても大きな犬だったので敵うはずもなく必死に逃げたのを憶えてます^^;その後犬が怖くて怖くてたまらなかった!犬を見ると足が地面についてない心地がしてダッシュで逃げてました。その同じ年両親が親戚から一匹の犬をもらってきた。それがシーズー犬でバロンって名前。自分の犬恐怖症を少しでも治すためにともらってきたようだが自分にとっては恐怖以外なにものでもなかったです;;とにかく怖かった!バロンが外にいるためずっと家の二階から出れなかった(笑)一年間しても恐怖はなくならなかった。下手をしたら憎悪感もあったかもしれないです;まったく可愛いと思うはずも無くエアーガンで撃ったり叩いたり石を投げたり。とにかくひどくあたっていたです。今考えると信じられないことをしてしまったと思います。面と向かってすまないと謝りたいです。その後4年間くらいはまったく可愛がりもせずにほったらかし・・・面倒は両親、祖母、伯父が主にみてたかなぁ~。そのころの記憶はほぼないです^^;世話してなかったので。というか小学生の頃バロンの世話をした記憶がホントうに全くない。。。不思議や;;自分が中学生に入ってからは犬に対する恐怖心は和らいでいた。やはりバロンと一緒に住んでいたから、そのためだと思います。徐々にバロンを可愛いと思い始めたころ。そういえばバロンはずっと外にいた。シーズー犬といえば室内犬という感じがするけどうちのバロンは外で野性的に!(笑)まるで使った後のモップのようだったなぁ^^;うちにはちょっと離れたところに農業作業用の倉庫があり一時期バロンはそこで寝たりしてた。ある日その倉庫が全焼しました。理由はコンセントにチリが積もっていてそれに引火してしまったとのこと。朝起きたらあるはずの倉庫が全焼していたので驚きました;新聞にも載ったんです^^;;;(笑間違いなくバロンも死んでしまった。。。そう思ったんですがその倉庫の近くにあるビニールハウスのほうから「ワン」って声がして見てみるとそこにバロンがいました。ちょうどその時期チェーンの首輪が壊れててビニール製のヒモにしてたのでそれが火で焼けて逃げることが出来たみたいです。ホントに良かった。火事で死んでしまうのはあまりに酷すぎますよね。恐らくそのことがあってからバロンを大切にしようと思い始めたのかもしれない。その後はホントにバロンが可愛く感じるようになってましたね。犬も怖くなくなって、逆に犬は全般に好きになってた^^これだけ変われたのはすごいことだと思った。5年くらいするとバロンはまた命を落としそうになる。フェラリアになってしまった。フェラリア。要は心臓に寄生虫が寄生してしまっている状態です。あの時はホントに死んでしまうと思い、その覚悟を家族みんなしていただろう。日に日に悪くなっていくのが分かるんです。最初はきちんと歩いて散歩に行けていたのに、散歩中に血尿が出るようになりそのあとは弱っていく一方。薬は飲ましていたんですけど薬ではどうにもなりませんでした。そして今日が最期の日になるのではないかと思うくらい弱ってしまった。その日はすごい良い天気の日でバロンは日なたに出て休んでた。しかし目が真っ赤になっていて横たわって見ていられるものではなかったです。母親と相談しその日に病院に連れて行き手術をしてもらう決心をしました。獣医の先生から成功する可能性は30%以下だと聞かされていた。最初は手術で死なせてしまうのなら自然に死なせてあげようということになっていたがあの姿をみたら何かせずにはいられなかった。手術は奇跡的に成功しバロンは元気になりました。ホントにあの危機的状況からここまでかいふくできたのはすごいことだと今でも思います。寄生虫は全部で23匹も心臓にいました。寄生虫のホルマリンずけを見たけどこれがあの小さいバロンにいたとは;;って思いました。バロンは何度も命を落としかけた。だけどその度に自分はバロンが大切になっていき今では本当に可愛くて仕方がない。一緒に暮しはじめてもう16年くらいになるから大切に思って当然といえば当然か^^;バロンにずっと生きていてほしい。だけどこの前5月の中旬に実家に帰ったときに見たバロンはもうほとんど歩くことも無く昼間でも横になって休んでいる常態。一年前はまだベロを出して嬉しそうに散歩に行ったりご飯を食べたり・・・自分もバロンをもみくしゃにして遊んだり。元気でした。この一年でバロンはドンドン弱っていっていた。横になって寝ているんじゃなくて立つのがもうしんどい感じでした。実家から帰るとき最後にバロンに声をかけたけど何を言ったかは覚えてません。だけどおそらくこれが今生の別れになるだろうと思った。そして昨日、バロンが亡くなったと母親からメールが入ってました。バロンは素晴らしい生きざまで立派な犬でした、と。信じられなかったわけではなかったが実感はなかった。涙も出なかった。自分は「はい、分かった」と送った。だけど今こうバロンとの思い出をいろいろ思い出すと涙が止まらない。ホント長い間一緒だったから。バロンは両親が山に埋めてあげたみたいです。決して盛大なお葬式とかはしないけどバロンには山が合う気がする。ホント自然のなかで生きてきたから。田んぼで走り回ってたバロン。顔に息を吹きかけるとすっごい嫌がったり、雷がひどいときに怖がって逃げて近所の靴棚のなかに隠れていたり、シベリアンハスキーの顔に飛びついて喧嘩をふっかけたり、とにかく水が嫌いで水の近くにいくと意地でも動かなかったり。とにかくバロンは変わってた。けど家族だけじゃなく近所からも好かれていた。みんなうちの近くを通るとバロンちゃんバロンちゃん言ってた。ほんとにありがとう。
2006/06/03
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