ガメラ対宇宙怪獣バイラス | メタボの気まぐれ

ガメラシリーズ第四弾「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」は
1968年に大映で公開された特撮映画で
同時上映は「妖怪百物語」でありました。

今回より主役を子供にするという大胆な制作であったが
これは「ガメラ対バルゴン」で大人のドラマをやったところ
劇場に来ていた子供達はドラマパートを見ずに走り回ってしまい
怪獣登場まで周囲に迷惑を掛けてしまい
「ガメラ対ギャオス」で子供がガメラに乗る場面で大歓声だった為、
本作では子供を主役にし怪獣を出ずっぱりにして

物語は地球占領を企むバイラス星人は侵略のために
宇宙船を送り込んだが飛行中のガメラに撃墜されてしまった。

その頃、茅ケ崎海岸で島田伸彦（本郷功次郎）の指導の元
世界各国の少年少女は小型潜水艇の運転訓練を受けていた。

いたずらコンビの正夫とジムは潜行中にガメラに出会い
大喜びの二少年はガメラと遊び興じているうちに
宇宙船が発射したスーパーキャッチ光線に捕えられてしまった。

ガメラは必死に抵抗し潜水艇を脱出させたが
子供に対しては異常なまでに好意を示すガメラの性質を
探知した宇宙船は再び二人を人質にしてしまった。

危険に晒される二人を見て身動きも出来ないガメラは

ダムや都市を次々に破壊していったのだ。

そんな時、島田から連絡を受けた正夫とジムは
ガメラの行動を支配するリモコン装置のコイルを逆に付け変え
ガメラを解放し自分たちも脱出に成功する。

追い詰められたバイラス星人のボスは

地球防衛の期待を一身に担ったガメラは
バイラスと壮烈な死闘を展開した。

この映画から「ガメラマーチ」が大ヒットし
以後、シリーズ共通の主題歌として使われました。

また「ガメラマーチ」を歌った「大映児童合唱団」とは
そこら辺にいる子供たちに歌って貰ったものだそうで
実際には存在しない団体だそうです。

この頃の大映は勝新太郎の独立により深刻な営業不振となり
本作も低予算で制作されました。
しかし映画は大好評、大ヒットとなり次作の制作へ
着手する事になったのです。