ゲゲゲの鬼太郎 70 | メタボの気まぐれ

「ゲゲゲの女房」で再び有名になった
水木しげる：原作の不朽の名作「ゲゲゲの鬼太郎」の
第２シリーズにて初のカラーアニメとなったのが
1971年放送の本作である。

第1シリーズの続編という位置づけであり
他の水木作品である「悪魔くん」「河童の三平」などの
原作を転用した物語が全体の約半分を占めました。

そのため正義の鬼太郎が悪い妖怪を倒すという
コンセプトから外れ、鬼太郎が単なる傍観者で終わる話や

救えない話も続出したのでした。

中でも第41話「霊形手術」は人の顔が溶けてしまう
ホラー性の高いストーリーで私のトラウマ作品である。
その内容は、どこまでも美しくなりたいと願う
月子に夢中であった三吉が見た目が醜いというだけで
虫けらのように忌み嫌われていた。

そこで三吉は人間の顔の皮を剥ぐ妖怪・ズンベラの
“霊形手術”を受け美男子になって月子に求婚する。
しかし美しさの欲の塊となっていた月子は
卑しさのあまり石になってしまうという物語でした。

この鬼太郎はかつて地上を支配していた幽霊族の末裔で

その埋葬された遺体から鬼太郎は生まれた。
鬼太郎を案じた父は自らの遺体の眼球に魂を宿らせて
生き返り「目玉のおやじ」の姿となったのである。

冷遇を受けていた鬼太郎は目玉おやじと共に
ゲゲゲの森という安住の地を得ており

目玉のおやじが桃太郎から貰った鬼のパンツ
天女の羽衣で出来ているシャツを着用している。

ゲゲゲの鬼太郎２-1.jpg

この第２シリーズより鬼太郎のガールフレンド
猫娘がレギュラー登場しており
ねずみ男、砂かけ婆、子泣き爺と共に
鬼太郎ファミリーを確立させました。

また主題歌は元々アニメ用に作られたものではなく
「週刊少年マガジン」で原作が連載中だった1967年に
キングレコードとのタイアップで発売された
「少年マガジン・マンガ大行進」の為に作られた曲で
アニメ化に際しこの曲が本作主題歌になった。

エンディングの「カランコロンの歌」は
ホラー性の高い本作の後味悪い怖さを煽るような形で
視聴者であった子供たちに印象を与えました。

この「ゲゲゲの鬼太郎」第２シリーズは
その後、夏休みの子供向けアニメの定番として
何度も再放送され、リアルタイムでない世代のファンも
多く生み出し、放送終了から１３年後には
第３シリーズを放送する運びとなりました。