テレビ朝日開局50周年記念番組。1月4日(日)午後9時~11時。 「晴らせぬ恨み晴らします」
16年10ヶ月ぶりのシリーズ復活だそうです。 金曜9時枠 で放送されるのは初めて。裏に強力番組があり、激戦区にぶつけてきたテレビ朝日の意気込みが感じられます。
2007年のスペシャルから仕事人メンバーに ジャニーズ系 を揃え、ビジュアル的には最強の布陣となりました。
制作=ABC・テレビ朝日。監督=石原興。脚本=寺田敏雄。出演=東山紀之、松岡昌宏、大倉忠義、水川あさみ、谷村美月、中越典子、野際陽子、菅井きん、白木万理、和久井映見、藤田まこと、竜雷太、沢村一輝ほか
南町奉行所で人事異動があり、中村主水( 藤田まこと )は書庫番から自身番へ移動になりました。主水の後がまを狙っていた渡辺小五郎( 東山紀之 )は定町廻りに留任、すっかりやる気をなくし、毎日のように芝居小屋へ通う始末。
折から江戸では薬の値段が高騰。老人が住む門前町の長屋では薬も買えないで死を待つ年寄りがいました。おまけにその長屋は更地になる予定で追い立てをくらっています。
薬問屋・恵比寿屋は月に一度薬の大安売りを。その善行には裏があると情報屋・花御殿のお菊( 和久井映見 )に聞いた主水。事実、長屋を買い取ったのは恵比寿屋でした。年寄りたちは長屋に立てこもり、浪人・権堂伊左衛門( 沢村一輝 )に守られてお上に訴えようとします。
これは面白かったです。現代にも通じる問題を含んでいて、特に 高齢者を切り捨てる まつりごとの冷酷さがよくわかりました。いつの時代も弱い者が犠牲になるのです。バブル期の地上げ屋の暗躍を彷彿とさせるエピソードもありました。
スペシャル版ですから、 脇役が豪華 です。名バイプレーヤーたちがこぞって出演。安定した演技で楽しませてくれました。それに較べると、女優陣は少し淋しい感じがします。ベテランから若手まで取りそろえていますが、やや 華が足りません でした。
殺しのテクニックは意外に地味です。もうひとつアイディアが欲しいところ。1月9日からシリーズが始まりますが、どれだけ視聴率が稼げるか、注目しています。ジャニーズ系が魅力たっぷりですから、それなりの数字は稼げるかもしれません。
蛇足。今シリーズから ハイビジョン
で制作されたようです。再放送で見る過去の作品とは映像的に大違い。見ればわかります。是非、 地上デジタル放送
で見ましょう。
「真田丸 第31回 終焉」 2016年08月08日
「真田丸 第30回 黄昏」 2016年08月02日
「真田丸 第29回 異変」 2016年07月26日
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