中東情勢は複雑すぎてよくわかりません。イラク侵攻作戦やイライラ戦争は新聞で読みました。個人の名前でいうと、イランの最高指導者ホメイニ氏、その前のバーレビ国王、イラクの独裁者フセインなど。この程度ですから、中東に関しては無知の部類に入るでしょう。
製作=2008年 アメリカ映画 128分。監督=リドリー・スコット。出演レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ、カリス・ファン・ハウテン、ヴィンス・コロシモ、マーク・ストロングほか
米国の諜報機関・CJAの中でも、最高の腕をもつ敏腕工作員ロジャー・フェリス( レオナルド・ディカプリオ )は、中東からワシントンまで世界を駆け回っていました。彼の命運を握るのは、安全なアメリカから電話で指示を出す、冷徹なベテランCIA局員エド・ホフマン( ラッセル・クロウ )です。
彼らは、地球規模の爆弾テロを画策するテロ組織リーダー、アル・サリームを追いかけていました。時には身内にまで嘘をつきながら、熾烈な頭脳戦で情報をかき集めていくロジャーとエドは、ついに大きな賭けに出ます。
諜報員はいかにして情報を集めるかが勝負。そのためには 現地人の協力 が必要でしょう。優秀な工作員を捜すのも重要な仕事のひとつ。それが諜報活動の成否を握っているといっても過言ではありません。
ロジャーの協力者は実力のある男でした。が、不運にも活動中に銃に撃たれて死んでしまいます。彼らがCIAに協力するのは、ずばりお金のため。ロジャーは上司のエドに見舞金を要求しますが、本部は関係ないと突っぱねるのでした。
要するにラングレーは指示するだけで、責任は諜報員に押しつけます。これはCIAの体質なのか、エドの個人的資質なのか、わかりません。たぶん後者でしょう。エドは傲慢で自分勝手な上司というわけです。ただし、子煩悩な父親でもありました。
テロ組織のリーダーを追ってロジャーはヨルダンに行きます。総合情報部(GID)の局長ハニ・サラーム( マーク・ストロング )の協力を得るのですが、エドが勝手に裏工作を図って作戦をぶち壊してしまいました。
ハニーの怒りを買ったロジャー。テロリストに捕まって拷問にも合います。が、いろいろな障害があっても、娯楽映画ですから、最後は一味を抹殺。9,11のテロ以来、こういう抵抗勢力は許さないというのがハリウッドの定番になったようです。
中東各地をロケしたのでしょうか、観光気分を味わえるのも見どころでしょう。特に ドバイ が出てきたときは、ここで日本の競走馬が(特にウォッカ)が惨敗したのだ、とある主の感慨を覚えました。
淡い恋愛模様もあって、とにかく楽しめる作品です。傑作と評していいでしょう。主人公の2人、特にデカブリオが魅力的でした。この人、単なる二枚目ではなく演技力も兼ねそえた大物若手俳優と褒めておきましょう。
DVD「誘拐の掟」 2016年05月28日
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