2009年10月28日(水)テレビ東京系午後のロードショー13時30分~15時30分放送。
制作=1975年 アメリカ映画 95分。監督=ディック・リチャーズ。原作=レイモンド・チャンドラー「さらば愛しき人よ」ハヤカワミステリー文庫。出演=ロバート・ミッチャム、シャーロット・ランブリング、ハリー・ディーン・スタントン、シルヴェスター・スタローン、ジャック・オハローランほか
ロサンゼルス、1941年。ヤンキースのディマジオが56試合連続安打と記録をのばし、ヒトラーがロシアに進攻を開始した頃、私立探偵フィリップ・マーロウ( ロバート・ミッチャム )は、大男マロイ (ジャック・オハローラン )から、ベルマという女を捜してほしいと依頼されます。マロイは7年前、恋人ベルマと銀行強盗のヤマを踏み、たった今、刑務所から出てきたところでした。
2人はベルマが歌手としてつとめていた『フロリアンの店』を訪ねます。店は黒人バーに変わっていました。オーナーを尋問したマロイは、力あまって締め殺してしまいます。マーロウはマロイを逃がし、かってフロリアンの持主であった未亡人( サラ・マイルズ )の家を訪ねました。
「長いお別れ」
と並ぶチャンドラーの代表作です。何度も映画化されました。マーロウに扮した俳優は、ハフリー・ボガード、ディック・ポウエル、エリオット・グールドなどが有名。
顔面神経痛のような顔をしたロバート・ミッチャム、原作のイメージとは違いますが、雰囲気は出ています。本作を見たのは 名画座ミラノ でした。40年くらい前でしょうか。日数を数えるたびに、ジュリーもずいぶん長く生きてきたものだ、と過ぎた日を懐かしく思い出します。
レトロな映像、機知に富んだ会話、チャンドラー特有のセンチメンタルなストーリー。原作に忠実な映画化です。特徴をよく捉えていて、B級ながら満足する出来映えでした。ただ、致命的な欠陥があります。ベルマのイメージがあまりにも違いすぎるのでした。
ミスキャストでしょう。マーロウがベルマの後ろ姿を見て、完璧だと呟きます。このセリフに共感する人は少ないはずです。もちろん、女優に責任はありません。起用したスタッフのミスでしょう。世界的に読まれているミステリーのヒロインですから、キャスティングには気を配ってほしかったです。
とはいえ、 ノスタルジックな雰囲気 は捨てがたいものがあります。ハードボイルド親父も満足できました。DVDでの鑑賞をお薦めします。蛇足ですが、無名時代の シルヴェスター・スタローン がチンピラ役で出ています。
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