2009年11月3日(金)フジテレビ系2時~4時放送。
制作=1954年 アメリカ映画 106分。監督=アルフレッド・ヒッチコック。原作=フレデリック・ノット。出演=レイ・ミランド、グレース・ケリー、ジョン・ウイリアムズ、パトリック・アレン、ロバート・カミングス、アンソニー・ドーソンほか
ロンドンの住宅地にあるアパート。その1階に部屋を借りているトニー( レイ・ミランド )とマーゴ( グレイス・ケリー )夫妻は、表面平穏な生活を送っていました。が、マーゴはアメリカの推理作家マーク( ロバート・カミングス )と不倫中。
トニーは妻の財産を狙い、ひそかに謀殺を企てています。大学時代の友人でやくざな暮らしをしているレスゲートに、巧みに持ちかけて妻の殺人を依頼しました。計画は綿密で、トニーはマークと一緒に夜のパーティーに出かけてアリバイをつくります。
原作は 舞台劇 です。たぶん一幕ものでしょう。映画も原作を踏襲していて、舞台はアパートの一室。「北北西に進路を取れ」をはじめとするヒッチコックの代表作にあるようなアメリカの名所は出てきません。
動きの少ない室内劇ですから、ストーリーは会話で進行します。トニーが犯行を計画し、レスゲートを説得して仲間に引き入れるくだりは、よく考えられていますが、人によっては退屈するでしょう。
トリックの目玉は鍵です。これがアリバイ崩しの決め手になるのですが、ミステリーファンには不満が残るかもしれません。偶然に頼っているからです。ただ、犯行のあとの展開はスリルがありました。前半とは対照的な構成になっています。
当時のイギリス、簡単に死刑になってしまうようです。もっとも、死刑にならないとサスペンスが成立しないので、映画的には仕方がないでしょう。事件解決が 死刑執行の前日 というのも、サスペンスの王道です。
のちに モナコ王妃 となるグレース・ケリー。オーソドックスな古典的美人です。際立った個性は見受けられません。これが当時のハリウッド女優の主流でしょうか。結論的には、後年のヒッチコック作品に較べると、小粒な印象は免れませんせした。
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