リュック・ベッソンがプロデュースする『トランスポーター』シリーズの第3弾。クールな天才運び屋が請け負った仕事とは。
制作=2008年 フランス映画 アスミック・エース配給 104分。監督=オリヴィエ・メガトン。制作=リュック・ベンソン。出演=ジェイソン・ステイサム、ロバート・ネッパー、フランソワ・ベルレアン、ナタリア・ルダコーワ、セーム・シュルト、アレックス・コボルドほか
ジェイソン・ステイサム )は依頼主のジョンソン(ロバート・ネッパー)に車から20メートル離れると爆破する装置の付いたブレスレットをはめられ、謎の女ヴァレンティーナ( ナターシャ・ルドコワ )とともにドイツを目指します。しかし、この依頼には有毒廃棄物を扱う管理会社の陰謀が隠されていました。
今回の仕事は否応なく、強制的にさせられます。それがどんなにマーティンの自尊心を傷つけたか、想像に難くないでしょう。掟を破る行動に出たのは、怒りのあらわれ。人間らしい感情がこの男にもあったようです。
ドライバーとしても一流なら、腕っ節の強さも超一流、これがこのシリーズの特徴です。鍛え抜かれた肉体を惜しげもなく見せますが、ボディビルダーほどムキムキではありません。女性客も許容範囲として納得するでしょう。
アクションは、それがウリですから本作の最大の見せ場。火薬や血の量は前作よりも少ないですが、いろいろ工夫があって飽きさせません。曲芸的なカーチェイスも、上着やシャツを武器にする格闘シーンも、好感が持てました。ただ、チャリで車を追いかけるところは大爆笑です。
テレビドラマ「プリズン・ブレイク」シリーズのロバート・ネッパーが冷酷非情なボスで登場します。テレビドラマと通じる悪役ですが、大ボスには見えません。貫禄が足らないのです。「プリズン・ブレイク」の小物役が脳にこびりついているからでしょうか。
もうひとつ苦言を呈したいのは、リュック・ベンソンの女優趣味です。この人、超スリムな女性が好きなようで、それはいいのですが、客観的に見て美女の範疇に入らない人ばかりです。今回は痩せすぎではありませんが、ものすごいソバカスで、アップのシーンでは目を背けたくなるほどでした。そして首筋の「安」という入れ墨。意味がわかりません。
フランクがこの女とラブラブになるらしいのですが、これは余計でしょう。第2作では人妻に好意を持たれてもきびしく自分を律していたのに、ソバカス姉ちゃんと相思相愛になるなんて信じられないのです。フランク、目を覚ませ、と最後に言っておきましょう。
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