無色透明

無色透明

2006.01.16
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カテゴリ: 自然
昨日はヤクスギランドの150分コースへ行った。

森の中ではアクビが出る。
里の暮らしで溜まっていたものを解放している感じ。
アクビが出るたびに体に生気が満ちるのがわかる。
森を歩いている間、ひっきりなしにアクビが出た。
それはいつものことなので驚かなかった。
でも、昨日は新しい発見が二つあった。

一つは、思考が止まった時の森の感じ。

ただ、目の前の森がリアリティを持って迫ってきた。
まるで立体映画を見ているようだった。
その色、その鮮度、その存在感、リアリティそのものだった。
迫力がぜんぜん違った。

思考がない世界は、森そのものだ。
ただ森があるだけ。
強烈に存在しているだけ。
それは自分のない世界だった。
ただ目の前に景色が写っているだけ。
まるで映画を見ているようだった。
とてもクリアーだった。

一応、ガイドなのだから。

もう一つは、鳥の声。
何種類もの鳥たちが遠くで繊細に鳴いていた。
それをしばらく立ち止まって聞いていた。
かなり長い間、じっと立っていた。

そうすると、鳥の声が頭の中でこだまする。
頭のあちこちが微調整される感じがあった。
とても心地よい。
まるでヒーリングだった。
自然そのもの。
バードウォッチングではなく、バードヒヤリング?
新しいヒーリングの分野?

なにしろ心地よい。
何も考えないで、ただ鳥の声だけを聞いている。
聞いているというより、聴き入っている感じだろうか。
いいなぁーとか、すばらしいなぁーとかもなく、ただ聴いている。
そうすると鳥の声が頭の中に響く。
あるのは鳥の声だけ。
もっとも、沢のせせらぎとかも聞こえてはいる。
しかし、鳥の微妙な声を聴いていると、あまり気にならない。
頭の中がクリーニングされる感覚。
ブレイン・クリーニング?

冬場はあまり鳥は鳴かない。
春先の方が大きな声で鳴いている。
それが森の中に響き渡る。
それも人の意識をクリアーにしてくれる。
でも、冬の鳥たちの繊細な鳴き声もいい。
脳が微妙に調整される。
いずれにしても、新しいヒーリングの分野だ。
バードヒーリング?
バードリスニング?
バードヒヤリング?

但し、人が多いと、これは成り立たない。
夏場にはたくさんの人が森に入るので、意外とうるさい。
自然はうるさくないが、人はうるさい。
若者たちは大声で話しながら森へやって来るし、最悪はラジオを聞きながら森へ入る人もいる。
そんなものは里で聞いてほしい。
自然の中に俗世を持って来てどうするの?
何のために自然の中に入るの?
まあ、いろんな人がいるので、それはそれ。
事実を認めるしかない。

バードヒーリングをやるなら、人の来ない森へ行ってやるしかない。
だーれもいない森がいい。
ただ木々と鳥たちと水があるところ。
そんなところは屋久島にはいくらでもある。
但し、一般ルートからは外れるので、多少危険もある。
ガイドなしではお薦めできないが、ガイドが付いていれば大丈夫だろう。

判断も、解釈も、好き嫌いもなく、ただありのままの自然と一緒にいる。
一切思考を動かさない。
木々を見、鳥の声を聴き、風を感じ、雲の動きを追う。
ただ自然があるだけ。
世俗の垢に染まったものは何もない。
真に自然と一緒にいることを体験するには、人のいないところへ行くしかない。

観光客もガイドもうるさい。
ただ自然だけがうるさくない。
屋久島の森には世俗はいらない。
純粋な自然があればいい。

何も考えないで自然の中に入るといい。
思考では味わえないものがある。
言葉にできないもの。
言葉を超えたもの。
静かに自然と共にあるといい。

エコガイドは、屋久島の自然と文化を紹介するもの。
それはそれでいい。
でも、自分がやりたいのは、それではないようだ。
里の文化に興味はない。
関心があるのは、思考を超えた自然。
自然そのもの。
解説はいらない。
解説は人間サイドの見方。
そうではなくて、自然そのものを実感する。
自然の持つ大きさ。
畏敬の念さえ起こさせる自然のすばらしさ。
そういう自然を共に体験したい。
そういうガイドをやってみたいと思う。

屋久島の一般のガイドに興味はない。
そういう意味では、オリジナルコースを更に増やす必要がある。
もっと森へ入り、人のいない安全なところを確保する必要がある。
春になったら、探しに行こう。

150分コースを歩いた後、紀元杉を見に行った。
周りには雪がたくさん残っていた。
紀元杉から先は除雪してなく、車では行けなかった。
歩いて川上杉を見に行こうとしたが、雪に足が埋もれそうになったのでやめた。
ちょうど夕陽が当たって美しそうだったので、見せてあげたかったのだが・・・

太忠岳の天柱石も雲に隠れがちだった。
次回来た時のお楽しみということだろうか。
次回は天柱石まで登ろう・・・

最後に湯泊の温泉へ行く。
さすがに冬場は温度が低い。
1時間半ほど入っていたが、十分にあたたまった感じはしなかった。
地元の人も冬場は入りに来ない。
ところが・・・
自宅に帰ってみると、何かが違っていた。
1時間半の温泉入浴は、やはり何かをもたらすようだ。
頭の中が普段と違っていた。
ボーッとしているような、頭の中に空間ができているような・・・
頭がより自然になっている感じがした。

自然はすごい!
改めて感じた一日だった。
自分が本当にしたいことを改めて気づかされた一日でもあった。

『屋久島の 鳥のさえずり 木々の色 言葉を超えた 次元に誘(いざな)う』

『繊細に 鳥の鳴き声 こだまして 脳のあちこち 自然調整』

これが380日目の心境です。






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Last updated  2006.05.02 16:56:02
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Comments

難しいね?@ 人はなぜ生まれてくるのですか その答えを探すためでわ?
emi☆@ タイムリー 先週、ちょっとしたことがありました。 …
風の彷徨者@ Re:そうだったのですか ぴあのさま そういう事情だったのですね…
ぴあの@サファイア @ Re:あれれ??2(06/13) 風の彷徨者さん >今見たら元に戻ってい…
風の彷徨者@ あれれ??2 今見たら元に戻っていました。 こちらのP…
風の彷徨者@ あれれ?? 日記の感じが(テンプレート?)が変わり…
風の彷徨者@ Re:2718日目 - 神聖ゴールデン貫入 石屋…いやいや(笑)水晶屋の 魂仕組みは奥…
ポプラ@ ヒマラヤグリーンDTマスター 私もこの水晶を毎日のように眺めてはぞく…
風の彷徨者@ Re:2716日目 - 運命の水晶 「その秘められた可能性を理解すること…」…
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