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Traverse City Bayshore Marathon 2005

BayShore3

3週間前に、万全の体制で臨んだつもりであった London Forest City Marathon でフガイのない結果を出してしまったオイラは、ミシガン州の北部で催されるこの大会のことを開催のほんの4-5日前に会社の同僚に教えられ、ロクに走りこんでもいないクセにほとんど衝動的にエントリーしてしまった。走歴2年半にして通算8回目のフルマラソンとなるが、同じ月に2つもフルマラソンを走るのはこれが初めてである。

Traverse City Map

<大会の概要>
ミシガン州というのは五大湖にはみ出した手のひらのような形の半島状の州であるが、Traverse City というのはその手のひらの小指の付け根にあたるところにある湖に面した静かな保養地である(http://www.tcvisitors.com/)。この街の中心に長さ20数キロほどの砂洲があるが、このレースはこの砂洲の付け根から先端近くまで海岸線沿いに走る道路を行って戻ってくる風光明媚なコースである(http://www.bayshoremarathon.org)。

BayshoreCourse1

タイム
3時間56分で完走。3週間前のマラソンより6分(1キロ)早いゴールである。まあ、雪辱は果たせたということにしよう。
ラップ:
10キロ 0時間53分 (27分/5キロ)
15キロ 1時間22分 (29分)(うち約3分はウンコ休憩)
20キロ 1時間49分 (27分)
ハーフ 1時間54分
25キロ ボタン押し忘れ
30キロ 2時間44分 (25分/5キロ)
35キロ 間違って消去
42.195 3時間56分 (29分/5キロ)

コンディション
外的条件(気温や天気)はパーフェクトに近かった。無風で気温15℃前後。天気は晴れたり曇ったり。コースのアップダウンも適度で脚にやさしかった。
一方、内的条件(体調)はイマイチであった。前日の睡眠時間6時間弱。3週間前のマラソン出場から走った距離が40数キロ(1日平均2キロ)。おまけに今回も初マラソンと同じく下痢であった。

レース報告

走る前の段階での疲労感や練習不足は昨年の 北海道マラソン に非常に近いものがあった。前の晩の長時間ドライブと疲労で朝から頭痛がしているというのに、スタートはなんと朝の7時である。5時に起床しテキトウな朝食を済まし、会場に到着し当日のレース登録を済ましたら、6時45分になっていた。ロクにストレッチやウォームアップをするヒマもなく、いきなりスタートである。

BayshoreStart

レース序盤は一昨年の バンクーバー・マラソン に非常に近いものがあった。最初の10数キロの間、走りながらずーっと「ツライなあ」「なんでこんなツライ想いをしながら走らなければならないのかオイラは」「こんな状態のままあと30キロ以上も走るなんて苦痛だ」「…リタイヤしようか」「どの辺でリタイアしようかなあ」「せめて、今回よりはるかに調子の悪い買った昨年11月の 渡良瀬遊水地マラソン くらいの距離まではガマンしなきゃダメかなあ」などと後ろ向きなことばかり考えていた。

10数キロ地点でで一瞬ふと肛門を緩めたら、中から液が出てきて慌てて肛門を締めた。下痢便である。簡易トイレを見つけて駆け込み括約筋を緩めたら、まさに「ドバーッ」という擬態語または擬音語のとおりの勢いで大量の液便が下りていった。最悪である。…しかし、ウンコを出してスッキリした上に、序盤で3分(距離換算で500メートル以上)もムダにしたことによりタイムへのこだわりが吹っ切れたためか、なんとなく気分が晴れた。これがキッカケで、ネガティブな思考の連鎖が断ち切れた。

折り返しコースであるため、15キロ地点を過ぎると、ハーフ地点をとっくに折り返したランナーたちとすれ違い始めた。彼らが一生懸命走っているのを見ているうちに、なんとなく走っているのが楽しくなってきた。いわゆる「ランナーズ・ハイ」がやってきたのである。ハーフの折り返し地点に到達する頃にはオイラは笑顔になっていた。しかも折り返しのタイムは、後半の調子次第では3時間40分台が狙える範囲であった。

BayshoreReturn

そこからは「乗ってくる」感じになって、30キロ過ぎまでいいテンポで走れた。「30キロの壁」もやってくる様子はなさそうであった。…しかし好調は長くは続かなかった。35キロが近づくにつれて足と脚に違和感を感じ始めたのだ。ストレッチをしない状態で走り始めたため&昨年8月から履いている偏平足用のインソールの形が崩れて土踏まずのサポートが効いていないため、少し脚に力を入れると右脚が攣りそうになっていた。小刻みなピッチで出来るだけペースの維持を試みた。

そこからゴールまでの7-8キロの長かったこと。さすがにスタミナが切れてフォームを維持するのがツラくなっていた。周囲のランナーにも歩き出す人がチラホラ出てきた。オイラも彼らを見ているうちに、ややもすると3週間前のレースのように惰性の「ダラダラ走り」になってしまいそうになったが、オイラは自分に繰り返し「集中」を言い聞かせて、なんとかゴールまで耐えた。それでも最後の3-4キロは「ダラダラ走り」に近かったなあ。

断片的所感
1500人規模のレースではあったが、3週間前のカナダでのレース同様、有色人種のランナーがほとんどいなかった。オイラを含め5人程度ではなかったろうか。まあ、マラソンも含め、ロッククライミングとかスカイダイビングとかいった極端なスポーツというのは元来「白人のスポーツ」なんだよな。

日本のフルマラソンでは滅多に見ない肥満ランナーが、なかなかいいペースで走っていて驚いた。ある意味カッコいいと思った。

9歳の少年がパパと一緒に4時間50分でゴールしていた。フォームもしっかりしたものだった。ちょっと感心した。

「4時間前後でゴール」するランナーたちだと得てして30キロ付近で明らかにスローダウンするが、さすがに3時間40分台でゴールするランナーはペースが落ちる様子はない。

「ダラダラ走り」になりそうにな時は、ケツの穴に力を入れるとよいことに気づいた。

スポンジがないレースは、とくに夏場は不快だよなあ。

集中して走り切れたフルマラソンの後は、疲労感よりむしろ爽快で力が溢れる感じがするよな。あと、鏡に映る自分の顔が凛々しく見えるんだなあ。

やっぱりシューズは日本のものに限る。日本出張時に、インソールもシューズも「買いだめ」してこよう。


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