「キュルガク問題」と呼ばれ、CK44の持病とも言われ続けていたクラッチ周りの問題。
あれからもう2年以上経過しているんですね(遠い目
あの持病があったからこそ、今自分の周りに友人や仲間が居たりしていますが・・・炎と言うのは不思議なものです。
今回は本当に久しぶりにこのブログを立ち上げるきっかけにもなったクラッチについて触れたいと思います。
キュルガク問題から始まった駆動系シリーズですがいよいよクラッチ本体に着手したいと思います。
幸いにしてあれだけ悩まされた「キュルガク」問題は
K7クラッチの改良に始まり
かもベア導入
K7対策クラッチの導入+改良(入院&2回交換しました・・・)
CK43の5枚クラッチの導入
K8クラッチの導入
と紆余曲折と多くの人たちの協力により解消され、今日では快適に使用しています。
ただ人間の悲しい性か、良いものがあると聞けば試さずには居られない。。。そして先日物欲を押さえきれず、近所の「ラフ・アンドロード」にてめでたく?購入。

マロッシ マキシフライクラッチ
5213296
で注文できると思います。
値段は¥28000前後かと思います。
マロッシの駆動系につきましては、以前乗っていたマジェスティやフォーサイト・アドレスなどでも使っていたくらい愛着があります。
デルタクラッチであればクラッチにアジャスタが有り、より幅広いセッティングが可能になります。(残念ですが設定がありません・・・)
ちなみにマロッシの輸入代理店はフランコ商事さんで、車種ごとのパーツなどの検索は http://www.malossi.co.jp/
こちらで行えます。
また、CK44についてのパーツは
こちらに載っています。
このほかにも

こちらは クラッチセンタースプリング
単体ではリリースされていないので、プーリーキット(マルチバリエター)の補修部品としての扱いとなります。
型番は 2911429 です。
値段は¥3000前後だった気がします。
以上のものはK7以降の駆動系対応となっていますので、以前43のクラッチを取り付けた時のようなアダプタなどは必要なく、そのまま 「ポン付け」 で作業ができます。
過日行われた「TFWメンテOFF」にて作業させていただきました。

相変わらず、クラッチのアウターが豪快に焼けています^^;
負荷かけすぎ?

気になるセンタースプリングの 高さ・巻き数一緒です。
スプリングレート的にはノーマルのほうが高かったです。

マロッシクラッチとK8クラッチの比較
フライクラッチと呼ばれるだけあってノーマルに比べ、結構軽いです。重さ量っておけばよかったなぁ。機会があれば量っておきます。

クラッチの裏面です。
気持ちマロッシの方が小ぶり?な気もしないでもないですが・・・スプリングは最弱の「白」が入っていました。
因みにマロッシのクラッチスプリングは赤>黄>白の順にレートが高くなっています。
とりあえず今回は素のままの状態を知りたいので、買ったときに付いていたスプリングを付けたまま使用します。

*撮影協力 TFW@Soar君
クラッチ・センタースプリングを取り付けた状態です。黄色のセンタースプリングがレーシーです(自己満足)
シューは結構黒いですね。メタルが使われているのでしょうか?それともカーボン?気になる所です。
組み付けて早速試走です。
いきなり違いが判ります!発進回転数が下がりました。
通常は4200回転くらいでミートですが35~600回転でクラッチがミートします。
全開でクラッチをミートさせた場合は通常4800回転くらいですが、こちらも4250~4400回転くらいに収まっています。
また、クラッチが繋がり始める回転数も下がっています。おおよそ2800回転くらいでしょうか。
クラッチが軽くなったのでミート回転数が向上するかと思いきや、意外な印象でした。
クラッチスプリングが純正よりも柔らかい設定なのでしょうか?それともシューの食い付きが良いのでしょうかそれともセンタースプリング?・・・
少しだるかった中速域のレスポンスも向上しています。40~80キロくらいの加速性能が向上しています。
また、高速域での追い越し加速も良くなっています。
現在の給・排気系、またウェイトローラーのセッティングですとぬふわキロを超えた辺りから回転数に合せてだらだら加速していく感がありましたがぬうわキロからでもぐいぐいと車体を引っ張っていきます。
タンデムで高速に乗った時、顕著に加速感の違いを感じました。
最高速的にはそれほど変化がなさそうですが、最高速付近へ到達する時間はかなり短縮されたように思います。
全体的なインプレとしては、クラッチの滑りが減少し、よりリニアなレスポンスを得られたという印象です。
従来のクラッチのような5000回転位まで滑らせながら加速すると言った印象とはだいぶ違う感じがします。
特に街乗りで多用する40キロから80キロのレスポンスはかなり良くなりました。
プーリーを変えたときに感じた車体が軽くなったような感動を思い出しました。
もう少し重いウェイトローラーも使えそうな感触なので(現在は23g・25gを交互に組んでいます)セッティングの幅が広がりそうです。
後日談
少し距離を走ってみて少々困ったことが・・・
300キロくらい走行しましたが、スタート時にクラッチが鳴くようになりました。
ジャダーなどは発生していないので、諦める方向で居ますが今後面取りなどの対応で改善するか試してみたいと思います。K8クラッチを使用していたときは鳴き・ジャダーに関してはクリアできていたのでそれだけが残念です。
音もノーマルクラッチと比べかなり高い音なので、シューの素材自体固いものを使用していると思われます。
こちらも対策の方向で進行中。今後の記事に期待してください!
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