彼のことが好きだ。本当に大好き。将来彼の故郷で暮らしていく覚悟はないし、現実的に難しいと思うけれど、彼がもし、生涯私と一緒にいたいと言ってくれるのならついていっても良いかもしれないと思うほど。でもこれは感情。
私は言葉選びを大切にしている。自分の気持ちが一番伝わる言葉選びがしたいし、そこに妥協をしたくない。そういう意味で彼と付き合うことは常に妥協していることになる。彼
は日本語が不十分だ。私も会話のラリーをある程度想像できるから理解できなさそうな言葉は使わない。会話が成り立たないから。
もし、私の過去やそこから得た知見、人生観に共感してくれる人がいるのなら、おそらくそれは彼ではない。
私はある意味0か100かな人間だ。だから彼は0なんだと思う。「分かってもらえないこと」が嫌いな私は「そもそも分かり合えない」ということを選んでいるのだと思う。
悪くない。心地が良い。何も望まないし、自分のことだけ考えていれば良い。立ち居振る舞い、自分がどう見られるか気にしなくていい。短絡的な彼と未熟な私。