・・・でも言えない
その時は不思議だったけど
振り返れば簡単なことだった
小さな私は、お母さんに言えないことが沢山あるから
だから、それを無視して
うわべだけの会話を、お母さんとできなかったんだ
ほんとは聞きたいことが沢山あった
本当に聞きたいことを聞いちゃったら
聞きたくないことを言われちゃうかもしれないと思うと
とても言えなかった
もう、モモちゃんのお母さんじゃないのって言われるのも
一緒に暮らせないのって言われるのも
怖かった
小さい頃大好きだったお母さんだけど、
本当は、私の思っているような人じゃなかったらと思うと
本当のことを知るのが怖かった
だから、何も言えない・・・