脱廃人的社会人生活

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Feb 1, 2019
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カテゴリ: 日記・雑感
  • 現在の司法試験の刑訴法には,幸か不幸か,択一試験がないので,いわゆる論点を順番に潰していくのが有効な学習法であると思う。なお,ここでいう「論点を潰す」というのは,判例や学説(東大系の主流派の考え方が良いと思う)をしっかりと掘り下げて学習し,具体的な事案を解決できるようにきちんと消化していくということを意味している。
  • 旧酒巻連載(法教283~306)は,簡潔であり,それでいてかなりの論点をカバーしているので,今でも入門的な教材として大変お勧めできると思う。旧酒巻連載をそれなりに理解できたら,古江・事例演習「及び」川出・判例講座に取り組むのが良いと思う(この2冊は是非とも両方読むべき!)
  • なお,初学者向けの教材として,三井ほか・入門を推す声を見かけるが,個人的にはかなり退屈な本だと思うので,あまりお勧めしない。
  • 判例学習は,よく言われるとおり,百選(もちろん最新版!)と過去数年分の重判を潰す。「解説まで読むべきか」といった質問を受けることがあるが,当然読むべきである。ただし,答案の添削などをしていると,残念ながら,百選の解説以前に,そもそも判例の事案の内容からして把握できていないと思われる受験生の方がしばしば見受けられる。判例学習に際しては,いかなる事案で,なぜ,どの条文の解釈・適用が問題になり,最高裁はどんな判断をして,その射程はどこまで及ぶか,といった点をきちんと頭に入れていく必要がある。ところが,受験生の皆さんは,判決文の一部を暗記することばかりに腐心して,上記のうち特に,「いかなる事案で,なぜ」の部分が疎かになりがちのようだ。ここが頭に入っていないと,判例の射程を分析しようがないのだが……。
  • 百選の解説を読んでもよくわからない判例にぶち当たったときには,別の研究者が書いている旧版の百選の解説とか,裁判当時の重判の解説も併読してみると良いかも。まぁ,川出・判例講座を読めば,大抵は解決すると思うけれど。
  • 司法試験の過去問は,あまり勿体ぶらず,どんどん挑戦した方が良いと思う。ただ,重要なのは,挑戦そのものよりも,その後に出題趣旨と採点実感を精読することだろう。特に最近のものは本当に親切な内容になっていて,拾うべき事実とかあてはめの手順を細かく教えてくれる。
  • 実際の刑事訴訟の現場をその目で見なくても,結構,何とかなると思う。だけど,もし法科大学院のカリキュラムなどで,弁護士に付いていって捜査段階から判決まで一通り見せてもらえるチャンスが得られるなら,見ておいた方が良いと思う。





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Last updated  Feb 17, 2019 02:34:25 AM
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