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2012.10.29
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カテゴリ: 食中毒
 昨年の6月の終わりに、本当に珍しい植物性食中毒に遭遇した。これは、日本でも数件しか起きていないもので、本当に稀なのだ。その原因植物はアジサイの葉。アジサイの葉は、若いものだと、シソの葉によく似ていて食べられそうに見える。しかし、これは食べられない。だが、やっかいなのは、すべてのアジサイの葉に毒があるというわけでもなく、原因物質も青酸系だということしか明らかになっていないことだ。
 もう一つ、事故を起こしてしまう遠因になっていると思われるのは、あの、「水ようかん」なんかの下に敷かれているプラスチック製の敷物だ。バランと呼ばれているいるもので、笹の葉を模したものはよく見かけるが、「水ようかん」の下に敷いてあるのは、明らかにアジサイの葉に似せている。まぁ、涼しげな初夏を感じさせるということで使われているのだろうが、これが、アジサイの葉は食べられるのだという誤解を生むと私は思う。
 この事件では、季節ものの「アユ弁当」の中の一品(マーボ茄子)の器に庭のアジサイの若葉を使ったところ、食べてしまった5人が吐いたというものだった。堅くて多少の苦みがあるそうで、口にしてみたが吐き出した人がほとんどだったが、食べてしまった人は、まぁ、いいや、食えないことはない、みたいなノリだったようだ。
 貴重な体験だったが、つくづく、植物毒には縁があるのだと思う。





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最終更新日  2012.11.11 23:01:15
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