ラッコの映画生活

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2009.03.28
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カテゴリ: カテゴリ未分類
DIALOGUE AVEC MON JARDINIER
Jean Becker
105min(1:2.35)
(桜坂劇場 ホールCにて)

(つづき)
成功した五十代の画家(オートゥイユ)。妻とはなんとなく上手く行ってない。二十歳ぐらいの娘も、嫌っているというほどではなくても「そういうお父さん」として当たらず障らず。画家はどちらも愛しているつもりだが、自分本位の一方通行。そんな画家はパリを離れて子供時代を過ごした田舎の生家(相続していた)に一人で住むことにした。

田舎の家だから庭も広い。かつては家庭菜園もあれば、死んだ母はバラを育てたりしていた。でも庭は荒れ放題で、それを管理・手入れするノウハウも力も画家にはない。彼は広告を出して庭師を募集した。

やって来たのは小学校の幼な友達。40年ぶりの再会。小学生のときは仲の良い悪ガキコンビだったが、40年の歳月は身分も階級も文化も全く異なった二人にしていた。画伯になってお金持ちになってパリに住む画家と、鉄道保線夫という3K仕事をしてきた庭師。

再会を喜び、画家には有能な庭師であり、庭師には好きな庭師ができる仕事だったが、二人の生き方や考え方には開きが大い。幼なじみというのがなければ、階級の違う雇い人と雇われ人としての関係のみで、互いに相手の生活や人生に関わることもなかったろう。



(つづく)







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Last updated  2009.03.28 00:12:23
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