今日も他人事

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ティラナス帝



最終女帝。

ジェラール帝の血統を受け継ぐ最期の血統皇帝であり、同時に最期の伝承皇帝。

ジェイコブ帝の剣術、コウメイ帝の法術、ビーバー帝らの体術を見につけている。

父の死後、血統皇帝に就任した際、同時に伝承皇帝にもなった。

直後に姿を現したオアイーブから七英雄との決着が近づいてることを知らされる。

オアイーブの招きに応じて、古代人の街に赴いた彼女は古の地で七英雄の真相を聞かされる。

古代人達の身勝手な言動に怒りを感じながらも、自分達の世界を守るために七英雄と決着をつけることを決意し、古代の武具を受け取る。

かつてジェラールに倒された因縁の敵クジンシーが蘇り、ティラナスに挑戦するも、冥界の秘術さえ身に着けた彼女の敵ではなかった。

クジンシーを打ち倒したティラナスだったが、帰国後、息つく暇もなく、かつてサバンナを襲った白蟻タームが帝都アバロンで大量繁殖するという事件が勃発。

民の体を食い破り、次々と現れるタームを切り捨てながらその足取りを追って辿り付いたのは、歴代皇帝の眠る地下墓所だった。

ティラナスはそこで伝承皇帝の一人アガタの石棺から無数のタームが湧き出していることに気付く。

石棺の中には既にアガタの遺体は無く、地下へと続く巨大な穴が出来ていた。

そして、その最深部には、かつてアガタがサバンナの地中で殲滅した筈のタームのクイーンの姿があった。

更なる成長を遂げたリアルクイーンの力は強大だったが、先祖や民への冒涜に怒りを爆発させたティラナスにより、二度と蘇らぬほど完膚亡きまでに葬り去られることとなる。

リアルクイーンは倒されたが帝都の被害は甚大であり、再建には時を要することになった。

その間、ティラナスは度々、海を騒がせている沈没船の噂を聞きつけ、真相を調査すべく海へと進出。

沈没船の奥でティラナスが見つけたのは、かつてジェイコブ帝に打倒された海賊ギャロンの亡霊だった。

ギャロンを打ち倒し、船に戻ったティラナス達を突如、七英雄の一人スービエが襲撃。

スービエこそ、かつてガマ帝を嵐によって海の藻屑へと葬り去った張本人であり、ギャロンと沈没船を使役していた黒幕であった。

アバールハサン帝が倒した海の主の娘を吸収し強大な力を得たスービエとの戦いは死闘を極めたが、ティラナス帝はこの最強の海の魔物すら打ち倒す力を得ていた。

嵐も止み、ようやく海も穏やかとなった頃、アバロンに凱旋したティラナスの下に南の大氷原に魔物が集結しているという急報が入る。

七英雄との長きに渡る決着の刻が今、近づきつつある。

その核心を胸に秘め、ティラナスは忠実なる近衛騎士団を率いて、南の氷雪地帯に眠る古代遺跡へと踏み込む。

遺跡の最深部でティラナスは、同じく古代の武装に身を包んだ最後の七英雄ノエルと対峙。

妹ロックブーケを殺され復讐に燃えるノエルとの対決はもはや避けようがなかった。

今代のホーリーオーダー・ジェイコブ、そしてデザートガード・アルマノスは先達が敵わなかったこの強敵をしかし、遂に打ち倒すことに成功する。

戦いに敗れたノエルは遺跡の最深部に眠っていた七英雄の本体を覚醒させる。

全ての七英雄の技とそれを上回る邪悪な力に苦しめられ叩き伏せられながらも、ティラナス達は秘術と奥義を尽くして応戦。

死闘の末、七英雄の本体に亀裂が入り、断末魔の悲鳴を上げながら消滅していく様を無言で見つめながら、ティラナスはその場を後にした。

こうして、七英雄とバレンヌ皇帝の長きに渡る因縁は幕を閉じたのである。

……その後。

帰国したティラナスはバレンヌ帝国を共和制に移行することを決定。

役目を終えた役者が舞台を去る様に、最後の皇帝はその姿を消したのだった。


※ティラナス近衛騎士団の面々

・リューシアナッサ
「深淵の魔女」の異名を持つネレイド族。
幼い頃から帝都アバロンで暮らし、ティラナスの無二の親友であった。
皇帝以外で唯一冥界の法術を学び、操ることを許される。
不死の力を得るレイスフォームや猛毒の霧を生み出すポイゾナスブロウを得意とする。
戦後は庶民となり、単身姿を消したティラナスを帝都で待ち続けた。

・アルマノス
「阿修羅王」の異名を持つ砂漠の剣豪。
デザートガード、イーストガード、バレンヌの様々な剣術を使いこなし、
クロスクレイモア、ヴォーパルソード、名刀千鳥、妖刀龍光の四本の太刀を自在に操る。
また、風の精霊を信奉しており、自らの速度を速めたり、風の攻撃から仲間を守ることができる。
剣の道を究めんとしており、かつて腕試しの為にアバロンを訪れた際、ハンニバルと互角に渡り合った。
戦後は騎士団を去り、自らの道を究めるために放浪の旅を続けた。

・ハンニバル
「鉄の武神」の異名を持つインペリアルガードの隊長。
ヴィクトールに瓜二つの容姿の持ち主であり、剣技と槍技の達人でもある。
共和制に移行した後も国家の為に尽くし、共和国元帥として軍事の頂点に上り詰めた。

・ジェイコブ
「聖剣の再来」と呼ばれるホーリーオーダーの若者。
ジェイコブ帝の末裔であり、瓜二つの容姿の持ち主で人望も厚い。
剣術に精通しているだけでなく、法術にも長けており、クリムゾンフレアやギャラクシィなど聖なる力を操る。
共和国移行後は政治に身をおき、国を正しき道へと進ませるために献身した。


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