2005/01/03
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カテゴリ: 読了本

中学生の兄弟は、幼い時から電車に飛び乗り見知らぬ街へ行くのが好きだった。
そして、長い煉瓦塀が続く大きなお屋敷から出てきた外人の後をつけていた。

1939年ドイツ軍がポーランドに対して総攻撃を開始した。
通信社のベルリン市局長・尾形と、友人のスペインの通信特派員のソトマジョルは、戦況を自国に送っていた。
一方マドリードには、宝石商で日系ペルー人の北都昭平が居た。

ドイツ軍はフランスに勝利し、今にも英国へ進軍しそうな戦況。
その中でイギリスの動き、スペインの動き、そして日本も日・独・伊の三国同盟を結んでいく。
それぞれの国のスパイ合戦。
それぞれの国の反政府運動家達。
スペインは、ドイツ軍に付くのか?中立を保つのか?
迷えるスペイン。。。。
欧州では、ドイツ軍優勢の中でも敗北するドイツが語られていた。
そんな時に日本は三国同盟を結び、アメリカの反感を更にかってしまい、第二次世界大戦へと進んでいく。
遠すぎた欧州・・・・見えなかった、読めなかった戦況。

北都昭平は、15年前、東京で会ったドイツ人フランツに出会う。
フランツは、ドイツ国防軍事情報部長官になっていた。
穏やかなフランツ・・・・彼は、祖国は愛しているがナチス党ではない。
北都昭平は、マドリードでペネロペというレストラン従業員のうら若き女性と知り合う。。。。

***************************

第二次世界大戦へと刻々と向っていく欧州。
どちらに付くか、いつ参戦するか・・・・
スパイ合戦、思想家達。
面白いです!

で、この本にはそこまで無いのですが、結局スペインはどちらに いつ頃ついたんだろう?
参戦はしたの?
どなたか教えてください=





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最終更新日  2005/01/04 12:08:20 AM
コメント(6) | コメントを書く


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Re:『イベリアの雷鳴』・逢坂剛さん(01/03)  
artaxerxes  さん
 こちらでは今年初めてですね。明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。

 さてこういう題材の小説が書かれるとは、日本の作家層も厚いですね。ちょっと驚きです。
 スペインのフランコ政権は内戦(1936~39年)のときにドイツとイタリアの援助を受けたので、当然ドイツ側で参戦すると予想されましたが、イタリアが地中海でイギリスに勝てないとみるや中立政策を堅持しました。
 ドイツのヒトラーはフランコと首脳会談して(1940年)、ドイツ側での参戦を要請しましたが、フランコは内戦による国土の荒廃を理由に拒否、ヒトラーは陰でフランコをさんざんにけなしたということです。
 スペインは結局終戦(1945年)まで中立のままでした。スペインが参戦していたら戦争はもっと長引いたでしょうし、ドイツが負けたことを思えば、(双方から攻撃される恐れもあったとはいえ)フランコの選択は賢明だったといえます。

 アメリカは冷戦の中、フランコ政権がファシズム政権にも関わらず支援し、結局フランコが病死する1973年までスペインにファシズム政権が続くことになります。今のスペイン国王フアン・カルロス2世はかつてスペイン王家だったハプスブルク家の血を引いていますが、フランコが後継者として担ぎ出した人物です。 (2005/01/04 08:23:41 AM)

Re:『イベリアの雷鳴』・逢坂剛さん(01/03)  
はなびら  さん
2005年も読書快調ですね(^^)
わたしは日本が欧州の情勢を把握できなかったのか真実から目をそらしたのか良くわからなかったですが遠すぎたっていうのはありますよね。
スペインてそういう国だったんですね、義理や人情では国はたちゆかないですよね。 (2005/01/04 08:32:13 AM)

Re[1]:『イベリアの雷鳴』・逢坂剛さん(01/03)  
☆かよ  さん
artaxerxesさんへ
> スペインのフランコ政権は内戦(1936~39年)のときにドイツとイタリアの援助を受けたので、当然ドイツ側で参戦すると予想されました
ドイツのヒトラーはフランコと首脳会談して(1940年)、ドイツ側での参戦を要請しました
-----
明けましておめでとうございます☆
詳しく教えていただいてありがとうございます。

逢坂剛さんの「幻のマドリード通信」がスペイン内戦時のミステリ小説でした。
「イベリアの雷鳴」に、artaxerxesさんが上記に書かれてる”内戦時にフランコはドイツの援助があったから当然ドイツ側での参戦を要請し、首脳会談がもたれた”という所で終わってたので、それからが解からなかったのです。
今後ともいろいろ教えてくださいね^^
(2005/01/04 02:30:36 PM)

Re[1]:『イベリアの雷鳴』・逢坂剛さん(01/03)  
☆かよ  さん
はなびらさんへ
>わたしは日本が欧州の情勢を把握できなかったのか真実から目をそらしたのか良くわからなかったですが遠すぎたっていうのはありますよね。
>スペインてそういう国だったんですね、義理や人情では国はたちゆかないですよね。
-----
日本人がドイツから日本へ「ドイツが戦況不利」なんて電文は検閲で送れないでしょうし、なんとか送ったとしても日本の検閲で一般人には知らされないでしょうし・・・
今でもニュースや情報は全部は公開されてないでしょうけど、昔よりは良いかもですね。
スペインも苦しい立場だったんでしょうね。
ただ何冊か本を読んだだけでは解かるのは氷山の一角でしょうけど。
(2005/01/04 02:38:03 PM)

Re[2]:『イベリアの雷鳴』・逢坂剛さん(01/03)  
artaxerxes  さん
 済みません、うろ覚えで書いたので訂正です。
 フランコの没年は1975年、擁立された今の国王の名前はフアン・カルロス1世でした。

 ヨーロッパの戦況については、中立国スイスやスウェーデンからの報道で日本人は案外よく知っていたみたいですね。妹尾河童の「少年H」に出てました。
 むしろ「大本営発表」の続いた日本自身の戦況について詳しくは知らされていなかったのでしょうから悲惨ですね。 (2005/01/04 06:19:25 PM)

Re[3]:『イベリアの雷鳴』・逢坂剛さん(01/03)  
☆かよ  さん
artaxerxesさんへ
> ヨーロッパの戦況については、中立国スイスやスウェーデンからの報道で日本人は案外よく知っていたみたいですね。妹尾河童の「少年H」に出てました。
> むしろ「大本営発表」の続いた日本自身の戦況について詳しくは知らされていなかったのでしょうから悲惨ですね。
-----
ドイツが勝利してる時でも「いつ、どうドイツが負けるか」と囁かれてたのに三国同盟を結ぶなんて、その時点で「日本のいつ、どう負けるか」だったんですね~。
(2005/01/05 11:06:29 AM)

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