2005/03/07
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カテゴリ: 読了本


アクの強い脇役ふうに登場しながら実は、主人公である人物が陣内青年。
彼の学生時代の物語と、のちの家庭裁判所調査官として勤務している10年後の物語が交差している。

ギターでビートルズをパンク風に演奏するのが得意な陣内青年であるが、理屈にならない理屈で相手を辟易とさせ、詭弁的な論理を持ち出しては自分のペースに巻き込んでしまう。

「バンク」では、友人とともに銀行強盗の人質になってしまう。
「レトリーバー」では、2時間もそこにいる人間の顔ぶれが変わらない駅前広場に居合わせる。
非日常的で不条理な状況に放り込まれる。
このような状況に論理的な解釈をくだすのが、人質仲間であった盲目の永瀬という青年。

一方、調査官時代のエピソードが「チルドレン」と「チルドレン2」
職場の後輩が担当する少年事件に不思議な影響を及ぼしていく。

そして最後の「ノン」にいたって5つの物語が繋がると、陣内という不思議な人間のおかしさ、悲しさが鮮明に立ち上がる。

*****************************

いつもながら、伊坂作品は読後感が爽快で温まる気がします。
永瀬青年は心を優しくしてくれ、陣内青年はいい味出して笑わせてくれます。
ミステリとしても面白いです!
この作品、オススメです!





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最終更新日  2005/03/07 05:10:08 PM
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