2005/08/04
XML
テーマ: 本日の1冊(3748)
カテゴリ: 読了本


日本・平壌・ソウル・ブラジルで繰り広げられる、愛と憎悪の本格国際サスペンス!

スパイとはなにか。権力者の冷酷とはなにか。
日本人はまだ知らない。
(元公安調査庁調査第二部長・菅沼光浩氏)

日本人を名乗り、大量の偽ドル紙幣・スーパーKを持ち込んだ北朝鮮工作員。パラグアイの拘置所で自殺したこの工作員には、もう1人、「山崎」と名乗る協力者がいた。
日本で実在した「山崎修」は行方不明。
何者かが目まぐるしく何度も住民票を移動していた。
「2人の山崎」を追うなかで浮上する、日本人拉致事件との奇妙な接点、
そして朝鮮戦争直後にブラジルにわたった「帰順捕虜」の存在――。
かつて国家と両親を捨てた男がいた。
「地上の楽園」と信じた家族がいた。
それから30年。
壮絶な謀略のドラマが始まる!

◇下巻「出版社/著者からの内容紹介」
アポジ、オモニ、コモ、お許しください。
圧倒的なスケールで描く、謀略のドラマ、いよいよ最終章へ!

「工作国家」北朝鮮を抉り出した、まさに本格国際サスペンスだ。
(国際政治学者・重村智計氏)

自殺した母は、なぜブラジルの工作員・山崎と連絡を取り合っていたのか。
ジャーナリスト・高見沢幸平は、母親の死の真相を探るため、ソウルへ、そしてブラジルに飛ぶ。
ひたすら緻密に任務を遂行してきた工作員・山崎の歯車は、「人種の溶鉱炉」ブラジルの熱気の中で狂い始める。
夜毎に襲われる悪夢。平壌に残した妹の面影。
必死に探し求める「将軍様の文書」。
過去と現在の悲劇が絡み合ったとき、ついに衝撃の真実が明らかになる

***********************
世界大戦後の朝鮮戦争、
日本から解放されたのも束の間に、今度は中国・ロシアの共産圏が押し寄せてくる。
その片棒を担いだのが、今は亡き”将0様”
そしてこの3国によってアメリカ潰しの為の偽ドル紙幣作りが・・・
側近の一人は、その”将0様”が子供や下層階級に対しての冷たい仕打ちを目の当たりに見た。
朝鮮戦争終結時に捕虜になっていた彼は、帰順兵として北・南・・・どちらの国も選ばずに中立国への亡命を希望した。
彼はインドそしてブラジルへ。。。。
帰順兵の住民登録証の国籍欄にはINDEFINIDO(不明)と記されている。

「地上の楽園」を夢見て、日本から北へ帰還したコーリアン達の不幸な運命。
日本でも差別され貧困に喘いでいたが(日本人でも地方の村では中卒の集団就職が行われ貧しかった時代)、北では更なる貧困と差別と命までもが簡単に奪われていく。

一方、世界大戦でアメリカから原爆など膨大な被害を受けながらも、アメリカににじりよっていく日本が許せないという日本人。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。

平和ボケしている日本。
すぐそこの国では、とてつもない陰謀が!!
本当に怖いです。
国ぐるみの犯罪というより、犯罪者が国のトップにたつ犯罪集団が国家というもの。

本文の最後近くに
「民族、アイデンティティーなどという重荷から解放されて生きていくには、白でも黒でもない、ブラジルのような褐色の大地が一番ふさわしいのかもしれない。」という高見沢の言葉。
理想論ですが、同じ人間です。
地球という家の一つの家族になれれば・・・と思います。

怖い=怖い! 北の話ですが、非常に興味深い本です!!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005/08/04 06:17:42 PM
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カテゴリ

カテゴリ未分類

(11)

イギリス

(10)

DVD  ビデオ 映画

(16)

旅行記

(23)

読了本

(501)

本のあれこれ

(16)

英会話

(2)

ソフトバンクホークス

(0)

(1)

コメント新着

☆かよ @ よっしぃーさんへ お話を楽しみにしてますね。 写真もアッ…
よっしぃー119 @ サンフランシスコへ 娘と2人で行ってきます。 かよさんのよう…
☆かよ @ たっちゃんさんへ ドナウの旅人は、自分も一緒に旅してる感…
たっちょん @ ドナウの旅人 楽しそうな旅だったんですねー。 ドナウ…
☆かよ @ たっちょんさんへ お久しぶりで~す! どうされてましたか…

バックナンバー

2025/11
2025/10
2025/09
2025/08
2025/07
2025/06
2025/05
2025/04
2025/03
2025/02

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: