ラベンダーの風に吹かれて
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リヨンでの本格的な生活が始まってはや、ひと月。いつもながら野菜や果物の豊富さと価格の安さには驚かされる。さすが農業国。 今日もピーマン(フランスではpoivron プワブロンと呼ぶ)がお買い得。1個の大きさが日本の小ぶりなかぼちゃほどもある。毎日野菜たっぷりの献立が作れて、私も思わぬダイエット効果。でもなぜかこちらのご婦人方は、中年を過ぎるととってもふくよかと表現するには、あまりにも立派なヒップをお持ちだ。お肉やバターも野菜以上に食しておられるからだ。きっと・・・さて7月、8月とバカンスの季節で、ほとんどの公共機関もお休みである。私が頼りにしていたリヨン日本人センターや婦人会も、9月半ばまで閉まっているそうで電話情報相談やカルチャーセンターの活動もお休みだそうだ。フランス人と結婚した外国人のために、無料で語学学校に行かせてくれるというとってもありがたい制度がこの国にはあるのだが、1日でも早く学校に通いたい私としてはこのバカンスという長い期間待ちぼうけを食うことになる。日本人、いや大阪人としての気性を大いに持つ私にとって、なにもせずぼんやりしてるのは本当に苦痛だ。ま、いちおう主婦としての日常はあるわけだが。 夫はと言えばこの点に関しては、典型的なフランス人気質を持っていると言える。「ゆっくりやればいいのさ、何事も一つずつ。物事はそれぞれ然るべき時に片付いてくもんさ」と慰めとも戒めともいえるフランス語の格言を教えてくれるのだが…これからの人生は、思ってもいなかったおまけの人生だから何事も焦らず大切に1日1日を生きていきましょう。と焦燥感に襲われるたびに自分に言い聞かせている昨今である。
2005年07月07日
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