境汚染・・に対して、あらゆるところに住む人びとの関心をよびさましたのである。」これ
は、1964年4月14日、レイチェル・カーソンが56歳で死んだ時の追悼演説の一節だ。
いま、環境汚染の問題を語るとき、彼女の「沈黙の春」を抜きにすることはできない。
「・・・シュバイツァー博士のさまざまな著作の中で、私たちはその語句の哲学的な解釈
に触れるかもしれません。しかし、私たちにとっても、「生命への畏敬」に対する最も正しい
理解は、彼の場合にそうであったように、個人的な経験によってもたらされます。それは
予期しない時に、野性の生物を突然見かけることであったり、ペットと一緒にいる時のあ
る種の経験であったりするでしょう。それが何であれ、それは私たちを自分自身の外へ連
れ出す何ものかであり、そしてまた私たちに他の生命の存在を気づかせる何ものかであ
ります。・・・」
数年前に、彼女の著書"The Sense Of Wonder "を本屋で見つけて感動した。
・「潮風の下で」(1941)
・「われらをめぐる海」(1951)
・「海辺」(1955)
・「沈黙の海」(1962)
・「センス・オブ・ワンダー」(1965)
彼女が書き残したものは、彼女の周到で緻密な調査研究、逆境や妨害に直面した時の勇気であり、そして何よりも詩人としての天賦の優れた才能を物語っている。科学と文学を融合させた資質の高さでもある。