ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

2021.05.29
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道は遠い。実はそう思いたいだけだ。直ぐ近くに解はある。それを知りながら、知らないふりをして活きていかねばならない。呆けまいとするから余計呆けてしまう。幸福になろうとし過ぎて転んでしまう。人は利巧過ぎても失敗する。あるいはそのサクセス「ゆえに」没落する。一つのことで成功すれば、大抵「それで」終わることばかり。いくつも幸運をもつべきではないと、人びとは思っているかもしれない。教えや教訓とはそうした歴史の智慧の集積でもある。





 ・人の為す事は小さい。小さい砂粒が寄せ集まって広大な砂浜にも砂漠にもなる。汀にいる。それとも空気さえない月面のような世界。エントロピーの法則は、生命の存在をいつまでも許さない。種としてのヒトは、宇宙の実験台でしかない。その痕跡を見つけることさえできなくなる。





 ・へ2・・・呆けて死ぬ方が好い。人体は消えて炭素になる。千の風にもなりしない。無から有が生じ、そして無に還る。死が怖いのでも、暗闇が怖いのでもない。幻想に溺れる方が怖い。自分の時間を味わうことができない方がもっと怖い。半分呆けてきたが、なかなかこれもいい。






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最終更新日  2021.05.29 10:35:13
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