ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

2021.12.30
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歴史を学ぼうとする者にとって、「無知」は確実に弱味になる。然しこの社

会で歴史に弱味をもたないひとはいないであろう。私たちは21世紀初頭に

生きているが、どうして自分が此処でなければならないかを本当は知ってはいない

だろう。「われ在りゆえに、われ思う」のであろう。人間は、すべてを知っ

て生まれて来るのではなく、完全にリセットされた姿で生まれる。生命誕生

から40億年もの歳月を経て、ヒトという種が存在している。ヒトが数十万年か

けて成し遂げた形質を胎内で経由しなければ、人間として誕生できない。少

なくとも現代はそうである。ガプリエル・コルコ「ベトナム戦争全史ー歴史

的戦争の解剖」を読み始めたが、この戦争を学生時代に体験した者として、

冷静に読みたいという思いが永年あったし、今年のベトナム旅行もその延長

にあっただろう。「統一会堂」に行った時、アメリカ人の観光客を見かけた

が、まるで工場見学のようであった。歴史は風化もするのであろうか。然し

アメリカは「戦争屋」のように自分たちの戦争を止めようとはしない。

1949年以降のアメリカのジレンマは、みずからの巨大な軍事力をいかに

局地戦争に振り向けるかを求めていたのだ。歴史を読むのにも、識見が要る

のかも知れない。否、識見なしに読むべきではない。更に問題の所在であろ

う。私には、幸いにして自習時間の延長がありそうである。暫く、自由な空

気が吸えそうだが、永くはないだろう。


来年こそ、良い一年になりますように!





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最終更新日  2021.12.30 19:00:05
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