ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

2022.03.30
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<作品> 「斜陽」外


・敗戦のあと太宰は死に向かう。マタイ伝に触れる。
・アウフェーベン(止揚)すること。

・「斜陽」天皇制(とのつながり)。外側から見ていてはわからない。「斜陽」は「桜の園」ではない。太宰は革命(まで手が届いていない)ではなく、解体に向かう。

・解釈が安易ではない。MCの解釈。太宰と聖書。
・母なる存在。

「女神」、

・細田の「斜陽」と同じ、人名を使っている。
・細君の姿・・・女神。信仰の世界?アナロジー?母なるもの・・存在。
・男性がだめになる。病んでいる。
・男に欠落したもの・・・女語りの意味。
・狂人であろうとなかろうと構わない・・・細君の考え。常識を超えている。
・細田は、敗戦後の日本の姿を象徴している。


「フォス・フォレッセンス」、

・女神から続いている観念がある。母の存在。
・現実と夢想。
・フロイト。
・私・・男。
・それが・・・何かを太宰は云わない。全部を言わないで書いている。親友とは?
・羽左衛門・・・についての太宰の考え。
・芸術家と市民(太宰の生涯のテーマ)トーマス・マン、森鴎外。
・「トニオ・クレーゲル」の影響がある。市民になれない・・トラになる。芸術家はトラである。心の中に虎を飼っている。市民にはない。
・正気と狂気。・・天才と才能。ある種の異常さ。・漱石・・時々、顔が変わる。
・太宰の狂気はこれとは少し違っている。
・山の男と芸術家は相似している。街には住めない。
・当時の知識人は太宰を信用しない。 そこで市民の存在。
・ロマン主義者でありたいという太宰の理想がある。リアリストではない。先鋭的なクールさ。意外に現実家。未だ夢想の側にいる。

「朝」、

・夜の次の朝の意味。
・男の仕事。
・「・・・キクちゃんは、じつとしていた。」瀬戸際が去っていく。そして朝になる。
・貴婦人が、平気で小便をする。「斜陽」にモチーフがある。
・バイブルが出てくる。難事を乗り越える。
・「明り」が出てくるのは要注意。



「斜陽」、

・「弟」・・・世間と交渉できない。交渉が下手だという。太宰と同じ。
・敗戦後の日本の姿を描いている。
・「象徴」がわからなければ芸術を理解できない。母・・キリスト・・襟巻・・うけつがれること。第三章が冒頭は、母子像に重要性がある。
・「水田が素晴らしい。」当時の太宰の意見は正しい。現在の日本を言い当てている。
・数子の胎内の子が問題。継承されるものとしての存在。
・太宰の「空」は象徴的表現。「青」梶井基次郎もおなじ。
・「趣味の悪い家」
・「バラが咲いた」、も象徴的。
・「国破れて山河あり」は、中国では、敗戦ではなく、離散することの意。
・堀辰雄「あら野」・・・数子の心象。夢が破れていく。
・太宰の「怪談好み」・・・蛇が出てくる。
・冒頭の貴族の書き方がうまくないと批判された。母の姿が貴族ではない。
・貴族の没落。「細雪」「桜園」「ともしび」
・弟の麻薬中毒。没落の原因。
・「私の恋は消えていた」自分の思いが重要である。片恋。相手の恋はどうでもいいこと。
・尋常なモラルでは成立しない。女しか革命は起こせない。自分の子によって。MCの意味。マイ・クライスト。肉体としての子ではなく、精神としての子。没落した家の子ではなく、数子の子として継承するため。子供にすべてが託される。

・ピエタのマリア。
・数子と直治は象徴的存在として書いている。太宰のロマン主義。
・蛇の子・・・まともな子ではないことを匂わせている。
・西行の「桜」・・「夏の好きな人は、夏に死ぬ」という。
・徒然草の引用がある。


「おさん」

・女語り。
・心中。
・自己嫌悪。革命家の犠牲になる。
・おさん・・妻の比喩。
・細君から見た夫。敗戦後の日本の男の姿。
・遠いところを見る夫。魂の抜け殻。
・「革命は、平和な家庭を破壊する」
・招魂祭とパリ祭。
・蛇のモチーフがある。
・狂気になる夫。(太宰のこと。)「狂ったほうが、気が楽だ」
・家庭の幸福を考えていない夫。
・テーマ上で「斜陽」に近い作品。

レイルモントフ・・・悪魔・・侮辱された故に殺意を持つ。





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最終更新日  2022.03.30 11:00:04
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