PR
カレンダー
カテゴリ
コメント新着
サイド自由欄
フリーページ

塩釜の高台の閑静な住宅街にある小さな店で、昼も夜も完全予約制、店に着くと眼下には塩釜港がみえ、ここから千松しまの物語がはじまる。


中は、カウンター数席とテーブル一部屋と座敷一部屋と小じんまりとしているがきれい。今回は一番高い1万円のおまかせコースにしたので、二人だったが座敷に案内された。天気がよかったので、大きな窓からは塩釜港と遠くに松島や牡鹿半島までみえた。すばらしい眺めだ。
前菜は、みょうが、はすいもの寒天、アジの締めたものをキュウリで包んでおからをかけたもの。みょうがはあっさり、はすいもは里芋の一種で茎を食べるもので中に茎が入っていてこれもあっさりだが、味の違いがおいしかった。アジの締めものは、しっかりした味付けとしゃきっとしたキュウリでやっぱり来てよかったと思わせる味。おからまでおいしかった。ここは、本当にすみずみまでしっかり作ってあって手が込んでいる。
さといもとイチジクの煮付け。さといもは中はほっこり、外は甘じょっぱくておいしかった。イチジクも甘く煮込んであっておいしかった。どっちも普通の味ではない。
天然の赤西貝。主に石川県七尾湾でとれる巻き貝で、拳大ぐらいの大きなもので、貴重なものらしい。こりこりとした歯ごたえはアワビより上、磯の風味と味付けもよく、おいしかった。昆布、大根の煮物も入っていた。器に塩、焼いた石、笹、みためもいいし、やっぱりていねい。
のどぐろ、梅干し、粟餅、菊、インゲンのお吸い物。抜群のだし汁に、菊のあっさりさ、梅干しの甘酸っぱさ、もちもちの粟餅、皮は香ばしく中は上品な甘じょっぱさののどぐろ、絶品だった。日本人に生まれてよかった。
刺身盛り合わせ(二人分)。サンマのぬか漬け、真ダコ、ワタリガニ、甘鯛、メバチマグロの赤身、ハゼとハゼの背をあぶったもの。梅醤油と醤油で分けて食べる。
サンマは旬だけあって新鮮でぷりぷり、ぬか漬けの味とショウガがあいまって絶品。真ダコは新鮮でぷにぷに、ワタリガニは甘くて、おいしかった。甘鯛も上品な甘さとコリコリでおいしかった。赤身も脂がきれいにのっていておいしかった。ハゼは旬らしく、背も身も淡白だがとてもおいしかった。醤油も濃厚まろやか、わさびも新鮮で、普通じゃなかった。
これは、宮城の海の幸を食べ慣れていてもおいしいし、都会の人が食べたらびっくりするだろうなあ。
イチジクに天然のウナギとマイタケを入れたもの。イチジクの甘苦さ、脂ののったウナギ、絶妙な味噌ダレ、おいしかった。
鯨とシシトウ。くさみもなく、相性もよく、おいしかった。
水菜の和え物。みずの実の和え物。新鮮でおいしかった。
もち米にぬか床においたサンマを干してあぶったものをのせた巻きずし。モチモチのごはん、脂ののった絶妙なサンマ、アクセントに古漬けのキュウリ、とてもおいしかった。

揚げ物。揚げたてあつあつ、器もあたためてあった。銀杏は大きめで甘くてあぶらっこくておいしかった。ハゼは、身が厚く、上品な味で、揚げ方もよく、絶品。ハゼの骨もカリカリでおいしかった。ハゼはちょうど旬だった。海底深層水の塩、おろしもおいしかった。塩は7種類ぐらいを使い分けているそうだ。
カニの揚げ物。身もたっぷり、ミソもたっぷり、他に、椎茸、白身魚、芋なども入っていて、衣も香ばしく、何も言えない、絶品中の絶品。ここは、やっぱり、わざわざ東京からグルメな人達が食べにくるだけはある。
稲庭そうめん、海老、茄子、玉子豆腐。車エビの頭の揚げ物。
そうめんはあっさりとして芯がのこっていて、海老はでかくて甘くてぷりぷり、茄子は紹興酒みたいなもので煮込んであって、玉子豆腐は玉子の味がしっかり、どれもおいしかった。頭も香ばしくおいしかった。
栗ごはん。大きくて甘めでほくほくの栗、つやつやのササニシキ、おいしかった。おひつで一人二杯分ぐらい入っていた。
あさり汁。アサリのうまみがつまった抜群のダシ、大きいアサリ、あさり汁では過去最高の味。ここはすべてに仕込みがすごいから、何かが違うんだよなあ。
お新香はシャキッと醤油をかけてあるのは東北だから勘弁。
デザートは、ずんだ餅とコーヒーゼリーにくず。ずんだは上品な味、ゼリーは風味もよく、まずまずおいしかった。
抹茶は、女将さんがたてたものだと思うが、渋みもほどほどでおいしかった。
しめて、2時間半、一人1万円。
眺めもよいし、味もすばらしく、サービスもていねい、これだけの手の込んだ懐石で1万円は破格、すべてにおいてすばらしかった。親方は京都で修行した後に東京の和食屋で研鑽をつみ、約20年前に松島に店を開いて、11年前に今の場所に移ってきたそうだ。それで、見た目と仕込みは京風なのに、味付けはしっかりになったのだろう。とてもまじめそうな方だった。対照的に、女将は凛としているが話がとまらない感じだった。
また、すべてに手が込んでいて、何でもおいしいのだが、その日の食材で料理内容が変わるらしく、レパートリーやアレンジも豊富なようだ。五千円から一万円程度のコースメニューのみだが、他の人の五千円のランチと比べると、赤西貝が追加、刺身が豪勢に、イチジクの詰め物と鯨の和え物が追加、カニの天ぷらが追加、海老の頭の揚げ物が追加、盛りつけがさらにきれいに、って感じなので、五千円+好きな物を追加でも十分に堪能できると思う。
すゝしさの魂きたり千まつしま 正岡子規
遠く松島までみえる眺めはすばらしく味も抜群、お得とはいえ高めだし、予約も取りづらく、そう何回も行ける店ではないが、四季毎に軽いコース+αを楽しむのは最高に贅沢、近くに住んでいてよかった。
もちろん、東京からわざわざここをメインに来てもらっても、四季毎に来たくなるすばらしい店だ。
http://r.tabelog.com/miyagi/rstdtl/4001636/
http://gourmet.gyao.jp/0004013882/
千松しま
022-362-8771
宮城県塩釜市長沢町15-1
12:00~14:00 17:30~22:00、月曜休み
駐車場あり
完全予約制
ニューこのり 2026年04月07日
大滝ドライブイン 泉や 2026年03月22日
斎太郎食堂 2026年03月11日