Jul 20, 2007
カテゴリ： 本日の言葉
人柄のよい者は 知っていることだからといって
そんなに自慢顔にしゃべったりはしないものだ
片田舎から出て来た者に限って
何でも心得ているような受け答えをするものだ
田舎の人でも ああそうだなと
こちらが恥かしいと思う点もあるけれど
自分からえらいと思っている様子が
自分が精通している道には 必ず口が重く
相手が問わぬ限りは しゃべらないのが よいのである
徒然草 吉田兼好 第七十九段
川瀬一馬 校注 講談社文庫
人柄のよい者は 知っていることだからといって
そんなに自慢顔にしゃべったりはしないものだ
自分からえらいと思っている様子が
さばけていないというものだ
自分が精通している道には 必ず口が重く
相手が問わぬ限りは しゃべらないのが よいのである
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