キータンのひとりごと~昭和せつなく懐かしく

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2008.03.29
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カテゴリ: ガキの頃



桜-3.jpg

昔、小学校の入学式は桜の木とともにあった。
桜並木の下を母に連れられて小学校の正門をくぐったものだ。
桜の花が次から次へと散っていたのを思い出す。

それが今、全校登校日、つまり先生とのお別れ式の時に桜が咲く。
この五十年足らずのうちに、桜の開花が一週間以上も早まったのだ。
「地球温暖化」と嘆く前に、人間のおろかな行為を反省しなければならない。

そう母は着物を着ていた。母親はみんな着物を着ていた。
小学校一年生は学生服を着ていた。


お古で間に合わせる、それが普通だった。
学生服だけではない。ランドセルもお古のヤツが多かった。
それにね、皮のランドセルの子供は数えるほどだる
ほとんどが布のランドセルだった。

ふふふ、胸には白いハンカチをつけていたね。
自分の名前を書いていた、
白いハンカチがやけに白かったね。

「君たちは」今日から小学生です。
 この学校でともに仲良く大いに学びましょう」

校長先生が言っていたのを思い出す。
担当のオナゴ先生がにこやかに笑っていた。


整列をして渡り廊下を歩く。

桜の花びらがひらひらと舞ってきた。
オナゴ先生が瞳を細めて眺めた。
私たちもみんな瞳を細めて桜の舞を見た。

美しい。



先日、その小学校の前を通った。
校門に続く桜並木はなかった。
想い出がひとひとつ消えていく……サビシイ。

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Last updated  2008.03.29 08:57:37
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