2004年04月07日
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実に苦しいというか、凝縮された3月だった。ひとつには、浪人中の受験生をもつ身のしんどさ。しかし、我が子もラボっ子も入試を終え、子どもたちは、それぞれ新しい生活をスタートし始めた。この辺りでは、今日は小学校の入学式。明日は、幼稚園、中学・高校の入学式。我が子は、6日に大学の入学式を終えたが、すでに、4日から、オリエンテーションが始まっている。

もうひとつには、90歳の義母(姑)が亡くなったことだ。

何度も死線を越え、病院のベッドに長くいた。もう数週間も持たないといわれていた通り、3月末に、子ども達やその連れ合い孫達に看取られて、静かに心臓の鼓動が止まった。

多くの人の死を見てきたが、私は初めて死の瞬間に立ち合った。苦しそうに酸素マスクの下で喘いでいた義母の顔は、亡くなって初めて美しく穏やかだった。

義母は亡くなってから尚たくさんの仕事をした。人と人とを結ぶこと。

親族と、ごくごく親しい人だけの通夜、葬儀は、質素で暖かく私達は、泣いては、笑い、楽しく食べ、語らい、そして、泣いては、語らい、笑らった。

義母は、21歳で風呂敷包みひとつを持って、言葉も知らない日本に住む義父の許に嫁いで来て6人の子どもをもうけた。その一生は、語る言葉がないくらい大変だっただろう。たくさんの苦労があった分、たくさんの喜びもあったとは思う。

母が亡くなって改めて、母の大きさを思う。「頭は何にも考えてないのに涙がとまらん。」といって泣く夫に、「当たり前や、おかあさんが死んだんやもん、涙がかれるまでないたらええねん」としか、言う言葉がなかった。

私は、義母さんに出会って、本音で付き合うことと,知らなかった郷土料理をたくさん教えてもらった。義母は私のこころの中のどこに座るかな?










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最終更新日  2004年04月08日 01時04分51秒
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