■レビュー内容
「たとえ…どのようなことがあろうとも…未来は…わたしがひきうける」 不安がるキャロルを勇気づけるメンフィス、かっこいい。久しぶりにキャロルの英知が…ってペラグラ症?聞いたことないなぁ、もうちょっとメジャーな病にしない?
■あらすじ【ネタバレ注意】■
アマゾネスの女王が傷ついた妹ヒューリアをともない、キャロルを訪ねやって来る。女王は、妹の命を救うには、もはやキャロルの英知に頼る他ないという。王宮の医師も見たことがないというヒューリアの奇病を見たキャロルは、現代で読んだペラグラ症という病気を思い出すのだった。
メンフィスは、アマゾネスの女王の突然の来訪に二度もキャロルを助けてくれた謝意を伝える。加えてヒッタイトが企てていたキズワナトからのエジプト侵攻を未然に防いだことを知ると、ヒューリアの看護とアマゾネスの国への協力を約束する。女王は、国の守りのため妹をキャロルに託し、帰国の途に着く。キャロルの献身的な看護が実を結びヒューリアの病状は、次第に回復するのだった。
イムホテップが命じたネバメンの養父タルシシの情報が得られない中、背中に受けた傷から回復したネバメンは、カプター大神官から自身の後任としてエジプトの大神官になるよう勧められる。次なる行動を模索していたネバメンには願ってもない申し出に、母の菩提を弔うこととエジプトの繁栄を願うことのためにと、カプター大神官の申し出を熟考するふりをするのだった…。
ペラグラ症
代謝内分泌疾患の一つで、ナイアシン(ビタミンB3、ビタミンPP)欠乏症(栄養失調)である。Pellagraはイタリア語で「皮膚の痛み」を意味する。ナイアシンの不足状態は総じて他の栄養(亜鉛、鉄、ビタミンB2、B6)も不足している状態が多く、ペラグラを発症するリスクが高くなる。ニコチン酸アミド及びビタミンB群の投与により治療する。
ナイアシンは必須アミノ酸のひとつであるトリプトファンから体内で生合成されるので、トリプトファンが欠乏することでもナイアシンが欠乏し、結果ペラグラを発症する。 血中トリプトファン濃度の低下を生じていても血中ニコチン酸濃度の低下を生じない事もある。
ナイアシンがトウモロコシには無いため、トウモロコシばかり食べていると初期症状として皮膚が剥離していき、やけどした後のように皮膚がピンク色に変化する。そして、罹患者の顔面から始まって、全身・舌がヒビわれて、胃腸障害など様々な症状が起きる。最後には精神異常を罹患者に起こす病である。
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