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cozycoach @ Re:徳川忠長 兄家光の苦悩、将軍家の悲劇(感想)(11/20) いつも興味深い書物のまとめ・ご意見など…
2012.08.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 須藤元気さんが四国88ケ所の霊場を巡ったときの風景、仏像、人との触れ合いなどのたくさんのカットを交え、さまざまなことを幸福というテーマでまとめています。

 ”幸福論”(2006年6月 ネコ・パブリッシング刊 須藤 元気著)を読みました。

 2005年の春から夏にかけて四国を旅したときのさまざまな記録を交えています。

 当時まだ30年に満たない人生でしたが、改めて振り返ってもそれなりにいろいろな経験をしてきたと言います。

 格闘家としてさまざまな勝負を経験するうちに、いつからか人間的成長を遂げたいという思いが強くなってきて、あるとき突如として旅に出たのだそうです。

 それは、白装束に身を包んだ空海ゆかりの四国88ヵ所巡礼の旅です。

 この旅を通じて、多くの人に出会い、いろいろな経験をして、そこで感じた幸福という名の普遍的なテーマについて一端を記しています。

 須藤元気さんは、1978年東京都江東区生まれで関東第一高等学校、拓殖短期大学卒業、拓殖大学大学院地方政治行政研究科修士、サンタモニカカレッジ芸術学部中退の元総合格闘家・ミュージシャン・作家・タレント・俳優・世界学生レスリング日本代表監督、拓殖大学レスリング部監督です。

 最初に、



という言葉が巻頭に記されています。

 四国で「ありがとう」を言いつづけた数は実に210,090回であったといいます。

 カウンターでカウントしていない分も加えたら、その数はさらに大きく上回るかも知れないといことです。

 アランの「幸福論」に、

 成功しているから満足しているのではなく、満足していたから成功したのだ、

という一節があります。

 成功を幸福に置き換えても同じことが言えます。

 幸福だから楽しいのではなく、楽しんでいるから幸福なのです。

 自然に春夏秋冬があるように、人にも季節の変わり目があります。

 時には激しくもあり、時には優しくもあります。

 当初の目標であった自己との対話は、ゆっくりと流れる時間の中で十分に図ることが出来たと思うということです。



 かつて空海が「虚空蔵求聞持法」の修行をしたように、四国の地で「ありがとう」の体験を存分に積むことができました。

 空海のように金星が口の中に入ってくるような体験はありませんでしたが、線香花火のような儚さの中にある輝かしい何かが中に入ってきたような気がしたそうです。

 この体験は半紙ににじむ墨汁のように、細胞の奥深くにしっかりと記憶されているそうです。
 いつか何かのはずみに、この体験が生きてくる瞬間かあるでしょう。

 今が幸せであれば、未来もまた、幸せになると思われます。



プロローグ 四国八十八カ所を旅する
THE LONG AND WINDING ROAD 発心の道場・徳島県
HONESTY 修行の道場・高知県
NEVER MIND 菩提の道場・愛媛県
TIME TO SAY GOOD‐BYE 涅槃の道場・香川県
エピローグ 八十八カ所を経て見えてきたもの






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Last updated  2012.08.14 19:26:54
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