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cozycoach @ Re:徳川忠長 兄家光の苦悩、将軍家の悲劇(感想)(11/20) いつも興味深い書物のまとめ・ご意見など…
2014.01.21
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 ”ひとり歩き”(2013年3月 幻戯書房刊 マイク・モラスキー著)を読みました。

 長年、日本で暮らす大学教授のガイジンの、アメリカ、中国、韓国、台湾、日本についての徒然なるエッセイ集です。

 それぞれの国の人や町、脇道、酒場、電車、飛行機、バス、タクシーなど、身近すぎて気づかなかったきらめく光景に出会うことができます。

 マイク・モラスキーさんは、1956年アメリカ・セントルイス生まれ、シカゴ大学大学院東アジア言語文明研究科博士課程修了、学術博士で、1970年代から十数年日本に滞在し、日本文化を研究し、ミネソタ大学、一橋大学教授を歴任し、2013年秋学期より早稲田大学国際学術院教授を務めています。

 専攻は戦後日本文化史で、特に日本・沖縄戦後文学およびジャズ音楽の受容史を中心に研究し、2006年にサントリー学芸賞を受賞しました。

 ほかに、エッセイスト、ジャズ・ピアニストという顔も持っています。

 このエッセイ集は、自身の日常体験やひとり旅を中心とするエッセイ集で、数十年にわたる日米両国での生活や、韓国、台湾、中国でのひとり旅の体験がもとになっています。

 どこかの町をぷらぷら、ひとりで歩きまわりながら、目にした光景や耳にした音、あるいは旅先で巻き込まれた事件などが中心になっています。

 昔から間=ま、という微妙な位置が居心地よく感じられ、ひとり歩きやひとり旅も好きだったので、周囲の人びとや光景を注意深く観察することが知らず知らずの内に身についたそうです。


 ひとりだからこそ周囲の人と会話を交わす機会が増え、いろいろな出会いに恵まれることもあります。

 気ままに道を選び、そのときの気分や体調に合わせてコースやペースを調整し、予定変更はいつでも自由で、疲れたら休めばいいのです。

 本書は、アメリカ、東アジア、日本の3部構成で、第1部はセントルイスの少年時代の思い出から半年ほど前までの長い年月にわたっています。

 第1章は中西部、第2章は北東部、カリフォルニア州、南部が舞台となっています。

 第2部は東アジアの3か国を旅した体験です。

 第3章は1981年の韓国、第4章の台北、第5章の上海は2011年の話で、上海は東日本大震災の前夜でした。

 第3部は日本で、第6章は全国放浪、第7章は東京周辺がもとになっています。

 長年にわたり、アメリカと日本で暮らし、間=ま、をさすらってきたひとりの日常体験、旅先での出来事や雑考がまとめられています。

1 北米
 第1章 山も海もない土地
 第2章 東海岸、西海岸、南部地方

 第3章 戒厳令下の韓国
 第4章 台北狂騒日記
 第5章 上海ぷらぷら日記
3 日本列島放浪記
 第6章 島流し







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Last updated  2014.01.21 12:08:59
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